表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Ice pick fantasy  作者: 場違い
1/3

真神創の日常、新世界へのプロローグ

これは、全くもって参考にならない『世界のつくりかた』を記した神話である。

「くっそ暑い・・・ちくしょー、太陽爆発しろ・・・」

なんとも頭の悪い愚痴をこぼしながら、俺はコンビニへの道を歩く。

7月上旬、あとちょっと頑張れば高校生活二度目の夏休み。

そんなとある猛暑日、他のツレどもが汗を流して部活に励むなか、帰宅部である俺は、冷たいアイスを求めてコンビニへ向かっている。

非青春的だと?へっ、何が青春だよ。ドラマの見すぎだ。

口喧しい教師を名字で呼び捨て、勉強もろくにせず、何を一生懸命やるわけでもなく、ひたすら無気力に、友達と駄弁って3年を過ごす。

どーだ、これが高校生活ってもんだ。

というわけで全国の小中学生諸君。高校生活にあんま過度な期待をすんなよ。入学時の希望の八割くらいが絶望に変わるから。

・・・あれ、何の話してたんだっけ。

あーそうそう、青春的がどうとかだったな。

まあ今さらそれもどうでもいいか。とりあえず、俺が今の高校生活に、あまり愛着を持ってないということさえ知ってくれりゃいい。

そんな脳内独り言をたれながらボーッと歩いていると、ようやっとコンビニに着いた。

チャラララララン♪ララララララン♪

「いらっしゃせー」

軽快な入店音と、それと対照的な、だるそうな店員の挨拶が耳に届く。

だがしかし、んなこたぁどうでもいい。

そんなことより・・・

「涼しーい・・・・・・っ」

思わず小声で呟く。

いいねエアコン。

このクッソ暑いコンクリ密林の中に存在する、空調オアシス。

もういっそのこと、8月下旬になって暑さが収まるまで、この店に籠っていたい気分だ。

だが、そうも言ってられねぇ。俺は夏休み前の提出物完成に追われている身なのだ。

アイスを大量に買い込み、エアコンの無い一人暮らしアパートでも、作業が捗るようにする。

これが、今回の俺の外出目的なのであるよ。

そんなわけで、いざ作戦開始。

俺はかごに大量のアイスキャンディーを詰め込み、無愛想な店員が待つレジへ向かった。

店員は迷惑そうに目を細めたが、律儀にも全てレジ精算し、「2761円でーす」と、これまたやる気なく告げる。

金を払い、やる気のない「ありがとうございやしたー」を背中で聞き、店を出る。

「くっそ暑い・・・ちくしょー、太陽蒸発しろ・・・」

なんとも頭の悪い愚痴をこぼしながら、俺は家への道を歩く。


この時俺は、まだ気付いていなかった。

大量に購入した棒アイスの中に、一本だけ、当たりが紛れ込んでいることに。

そして、その当たり棒こそが−−


新たな世界へのチケットである、ということに。

プロローグはギャグ成分少なめです。

っていうメールを、この小説と共に友達に送ったら、こんな返信が来ました。

『お前からギャグ取ったら、下ネタしか残らねぇじゃねぇか』

絶望しました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ