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第3話

「はい!!頑張りますので、よろしくお願いします」

私はかなり気合が入っていた。


「見学する前に、まず写真を撮ります。今現在のあなたの写真を撮ります。この写真は

 常に持っていて下さい。お客様に見せてと言われたら見せて下さい。わかりましたか?」


「え・・・・・・今の写真撮るんですか?! はい。わかりました」


今の写真を撮ると言われて、はじめはビックリしたけど、でもよく考えたら


さっきの人も昔の写真見せてくれたし、常に持ってるって事よね。納得。


岩城イワキ− ポラ持ってきて。この子撮るから」


店長は近くに立っていた男の人にポラロイドカメラを持ってこさせた。


「はい。店長」


「山本さん。そこに立って下さい。写真撮りますよ」


「はい。あの、どんな顔すればいいんでしょうか」


「笑って下さい。では、撮りますよ。一・二・三 はい」


笑ってくださいって言われても。


訳のわからないまま、とりあえず笑顔になると店長が写真を撮り始めた。


 カシャッ


「撮れましたよ。写真が出来上がるまで少し時間がありますので

 源氏名でも考えましょうか。源氏名というのは店で使う名前の事です。

 何か希望の名前とかありますか?他の女の子とかぶる名前はダメです」


店で使う名前とかあるんだぁ・・知らなかった。


「ええと・・名前とか全く考えてなくて、どうしよう。

 どんな名前がいいですか?あの、店長に考えてもらっちゃダメですか?」


「いいですよ。私が考えましょう。山本さんは甘いものとか好きですか?」


「あ、はい。好きです。どうしてですか?」


「甘いものが好きそうな顔をしていたからです。決まりです。

 あなたの名前は今日から‘來莉夢クリム’です。いいですか?」


「クリム?クリームみたいじゃないですか!店長」


冗談でしょ?と思いながら店長につっこみをいれた。


「嫌なら違う名前にしますけど。クリームって感じがしたのでこの名前にしたのですが」


本気だったんだ。せっかく考えてもらったしなぁ・・・・・・まあコレでいっか。


「はい!店長!クリムでいいです!クリム頑張ります!!」


「写真が出来たみたいですね。では今から座って待機しながら他の女の子の

 接客をよく見てて下さい。今日は初日なのでとりあえず1時間たったら家まで送ります。

 明日は少し早いですが5時に店に来てください。美容院に行きます。

 化粧は、髪が整ったら店のスタッフがします。明日、あなたは変身します」


「はい!店長!!」


明日変身出来るんだ・・・・・・明日、綺麗になれるんだ。


続く

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