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第2話

店長は私に店の詳しい事を教えてくれた。


「体験入店もありますから、あわてて入店しなくてもいいですよ?

 体験入店の場合時給は少し安くなりますけどね。どうしますか?」


「体験入店はいいです。私、入店します!!よろしくお願いします!!」


気合が十分入った声で、店長に返事をした。


「そうですか。わかりました。では、今から誓約書にサインしていただきます。

 面倒ですが、一つ一つ読み上げて下さい。いいですか?」


店長はそう言って私に誓約書を見せた。


「誓約書 私山本さやか(以下、甲といいます)はTransformation(以下乙といいます)

 で働く事を約束致します。甲の都合で退店する場合は1ヶ月前に乙に告げる

 事とします。但し、保証期間内(一ヶ月)の退店は禁ずるものとします。

 他店スカウトの引き抜きを承諾しないものとします。

 以上の事を確約致します。

 平成19年9月23日  山本さやか」


私はそれを一つ一つをしっかりと、丁寧に読み上げていった。

その後、それにサインをして店長に手渡した。


「では今日はまず、他の女の子達の接客の仕方を見てもらいましょうか。

 保証期間内の時給は4000円とします。保証期間が終わりますと、時給3000円に

 なりますのでご了承下さい。但し能力給ですので、あなたの頑張り次第で

 時給は上がります。保証期間は誓約書にも書いていた通り一ヶ月とします。

 それと、退店する際は必ず店に告げて下さい。飛ぶのはだめですよ。

 何か質問等ありますか?」


「飛ぶ?」

‘飛ぶ’の意味が分からなかった私は、手を横にし鳥の真似をした。


「ははは。その‘飛ぶ’じゃないですよ。飛ぶというのは、店に何の連絡も無く

 急に来なくなることです。やめるなら正当退店していただかないと困りますので」


「あ・・・・・・すみません。初めて聞く言葉だったもので」


「いいですよ。では、今日は見学してもらって、明日はあなたの磨きにかかります」


「はい!!頑張りますので、よろしくお願いします」



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