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元傲慢王子、サバイバルする

「すまない、待たせたな」


「……いえ」


腰掛けていた水路から立ち上がり待たせていた護衛達に謝ると一瞬驚いた顔をしていた。

まぁそれも無理はない。

前世を思い出す前の俺は人に謝ったことなどなかったからな。


「…休憩はよろしいようなのでこれから住まわれる家屋にご案内致します」


「よろしく頼む」


再度驚いた顔をした護衛達は少し動きが固くなりながら街の外れのボロボロの家屋を案内してくれた。


「それでは私共はこれで失礼致します」


「ああ。ここまで案内してくれてありがとう」


目を見開きながら俺に一礼し、足早に王宮へ帰っていく護衛達を見ながら今後何から始めるかを考えていた。


街の外れといっても、外れにありすぎてほぼ森だもんなここ…

まずは飲み水と食料問題だな。


追放される際に路銀と食料、水は持たせてくれたがこれが無くなる前に必要物資を手に入れなければならない。


「よし!

飲み水確保しに行くか!」


決意を口にし、森へ向かう。

家に入って物や室内の整理をするかも考えたが、まだ午前中だし、それよりも生きていくためにはまずは水が必要だ。


そういやサバイバルの本を昔親父に読まされたっけなぁ…。

確か緑が濃い場所とか、谷や崖とかの低い場所、獣の通り道の先なんかにあるんだっけ?

まあ見つからない場合は雨水溜めて濾過すればいいか。


手入れされていないせいか、木々が密集してあまり草も生えてないし結構暗い。

こりゃ間伐しないと危ないな…。

今すぐにやらないと倒木や土砂崩れが起きるってわけではなさそうだからおいおいやるとするか!斧もまだないし!


どんどん奥に進んでいると水の音が聞こえてきた。

緑も濃くなってきたし近そうだな。

ついでに魚とかも獲れたらいいんだけど。


「お!これ結構綺麗そうだな」


小川の水の綺麗さに思わず声が出た。

一応何の菌がいるかわからないから煮沸消毒はするけどな。

とりあえず目標の飲み水は確保だぜ!


後は魚とか食べられる草とかあればいいんだけど、流石にこっちでの知識が無さすぎて毒の場合があると怖いから調べてからにするしかないな…。


あ、手持ちにロープがあるし、くくり罠仕掛けとくか!

それでウサギとか獲れたらいいし獲れなくても素人だからまあ仕方ないし、なるようになれだ!


俺はボロ家に帰る前に小川の水を汲み、その近くにくくり罠を数箇所仕掛けた。


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