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マムシ襲撃②

 その時、ストンと上から猫が降りてきた。その猫は音もなく地面に着地したと思うと、暗闇に浮かぶ目に向かって走り出した。


「ぐゎ」「ぎゃ」「にぇ」


 暗闇が故に何が起こったのか分からない。

 見上げると山田電機の建物を二つぐらい重ねたぐらいの高さに橋があった。そこから飛び降りてきたのか。

 謎の猫は次々と黒猫たちを撃退した。黒猫たちのものと思われる荒々しい呼吸が聞こえてきた。暗闇に浮かんだ黒猫の不気味な目の数々は明らかに少なくなっていた。

 黒猫たちは落ち着きなく動きまわっていて、その動揺が伝わってきた。


「まさか『マムシ』と手を組んでいたとはな」


 謎の猫が誰に聞こえるわけでもなく、ぽつりと呟いた。


「・・・少々、話が違うのではないか?」


 今度は音もしなかった。気が付くと黒猫は「ぎゃ」という鈍い鳴き声をあげて、走って逃げていった。

 謎の猫の鮮やかな身のこなしに僕は息をするのを忘れていた。教授は完全に眠気を覚ましたようだ。しかし、花音は今も苦しそうに横たわったままだった。


「大丈夫か?」


 声が近づいてくる。次第にその輪郭が明らかになるにつれて僕は唖然としてしまった。


「・・・五郎丸?」


 白と黒のまだら模様。額からは長い毛が垂れ下がっている。この特徴的な頭の毛並みは一度見たら忘れられない。五郎丸は僕の言葉を無視して、花音の身体に鼻を近づけた。そのまま鼻で花音の毛をかき分け、一番血が溢れている場所を特定した。ドロリとした血液が溢れ出て止まらない。


「すぐ運ぶぞ。手伝え」

「え、運ぶって」

「傷が深い。一刻を争う」


 思ったより深刻ということだけは理解できた。でも、そもそも何で五郎丸は助けに来ることができたのだ。聞きたいことは山ほどある。しかし、今は花音のことが最優先だ。僕は五郎丸の指示に従って、教授と協力して花音を何とか運んだ。


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