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僕の勝手気ままでアンオフィシャルなものがたり考  作者: 南瀬匡躬 MasamiMinamise


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拙作物語の立ち位置から

作品ルーツの旅はどんな人にでも存在する。書き始めれば文体や用語、クセやオチなどもどこからかの影響はある。意識しているものと無意識に影響下にあるモノもある。そこにキャラクターとバックグランドを足して、インプットした知識を混ぜて自分の世界観を演出すると、僕の駄作の出来上がり(笑)。

 僕は以前他の小説投稿媒体で「ものづくし」的なエッセイを書いていたことがある。それが僕の中では一番の読者数、プレビュー数を持っていた。あくまで反応の薄い僕の作品の中での話だ。妙な誤解や期待はしないように(笑)。その完了した拙作の末尾にて、機会と時間が出来たら他の媒体でもエッセイをお披露目したいと書いていた。その時期が来たと思うので不定期にはなるのだが、少しずつ随筆めいた文章を書いてみようと思った。今回は文学や物語、書物などを中心としたジャンルでノンカテではない。


 さてでは本題。結構読書には好き嫌いや得手不得手がある。一般的な会話の時には「趣味は読書です」と言ってもジャンルで随分とその人の嗜好性が変わってくるし、個性も変化していく。これは「趣味は音楽鑑賞です」も一緒だ。

 クラッシックもあれば、ヘビメタもポップスも演歌もジャズ、フュージョンもみーんな音楽である。それと同様に文芸作品、文学作品、ジュブナイル小説、旅情小説、怪奇小説、恋愛小説、流行小説、推理小説、SF小説、ファンタジー小説、企業小説、ノンフィクション小説、歴史小説と数え上げれば、枚挙に暇もないのがジャンルである。そのうちで自分の好みと不得手なものは誰にでもある。ゴーヤが苦手な人と同じように怪奇小説が苦手な人もいるし、アイスクリームが大好きなように恋愛小説が大好きという人もいる。


 でも物語という考えでは、神話や昔話も物語だし、ストーリーマンガもそうだ。映画だって連続ドラマだって物語である。これらは遙か昔、僕が文学部の学生だった頃に「文学概論」という授業では「虚構」という呼び名のグループに入れられていた。そうするとノンフィクションというジャンルだけはここから除外される。なので厳密には手記や回想録、「史料」としての歴史書も除外となる。でも『古事記』や『日本書紀』、『ゲルマニア』、『ガリア戦記』、『ローマ帝国衰亡史』は物語的な部分と史料としての部分が分かれるのでそういった判断は偉い人に任せよう(笑)。


 こういった既存の名書、名著は後回しにして、吹けば飛ぶような僕の駄作、即ち拙作はどの様なジャンルであり、流れの中にあるのかを考えてみた。すなわち僕のアウトプットしたモノの源流を探す旅である。僕のような駄作作品でも、肥やしになっている作品が存在する。もちろんそっちは名書であろうし、拙作とは比べものにならない。そんな勝手考察を試みていこう。


 ここで拙作分析に四つの作品を考えてみた。『時神と暦人』、『想い出の潮風食堂』、『神明社のある街角の風景』、『ローマ神はいつも気まぐれーロマンティックなSFラプソディ短編集ー』である。ざっくばらんに言えば、一番歴史や神話、文学を探究して真面目に書いているモノが『時神と暦人』と『ローマ神はいつも気まぐれ』である(文体はしばしばスラップステックでふざけたように見えるが、書いている本人は大まじめである・笑)。

 対して日常やふとしたときのありふれた出来事を軸に書いているのが『想い出の潮風食堂』と『神明社のある街角の風景』である。この前者二者と後者二者のカテ区分けは世界観の違いである。


『時神と暦人』や『ローマ神はいつも気まぐれ』には神話の世界と歴史観が付随している。対して後者の二者にはつねに日常がついて回る。どちらも僕の稚拙な文体で綴られているので、似通ったイメージで違いはないように見る人もいるのだろうが、前者二者はバックグランドが大きいのである。高天の原、日本神話やローマ十二神、星座のお話などを知ってるとより読みやすくなる。基礎知識があると更に僕の作った物語を「あるある共感」で読んで頂けるようになっている。

 対して後者二者が誰でも見たことのある街角や、ごくありふれた商店街の風景のなかで特別ではない人の日常の幸運やミラクルが描かれている。だがそこにはタイムリープも歴史や摂理などの下地はない。人の心、善意と憧憬が見え隠れする文芸テイストの作品である。読者の方の中にはテレビなどの映像ドラマのようだ、などと言ってくれた人もいる。


 そう考えると、物語はどの媒体によるかでも形を変えるのかも知れないし、受け手側は人によって、どの物語を見て育ったかで嗜好性が決まっているのかも知れない。それと僕の拙い物語がマッチした希少価値のある読者様には感謝しかないのだ。リピーターとなって毎回楽しみにしてくれる読者の方には感謝である。


 では次回はこの四作品を真面目に自己分析して、無意識レベルでどの作品の影響下のあるのかなども少し考察してみよう。お暇な方は、またおつきあい下さい。



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