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転生して2日目2

「あっるっこ~あっるっこ~わたしは~げ~んき~」


 ただ歩くとしても、結構暇なもんである。それに見知らぬ道をただ歩くというのは、怖いしテンションが下がる。これは経験が無いと共感できない独特な感覚だと思う、寄る辺の無さというかうすら寒さというか、「本当にこの道で合っているのか?」そんな自問自答がじわじわと心を苛み、目標をしっかり持っていないと挫けてしまいそうな、そんな感覚。遭難している人の心理に近いのかもしれない。


 そんな時は歌って誤魔化す、一人暮らしの知恵だな。そんなこんなで歩き続ける事数時間、そろそろ正午じゃないだろうかというところでお昼ご飯にする。といってもそんな良い物は用意できない。味の無い粘土みたいなサテー二串、サジーの実が一掴み、それに煮たフキノトウ3株(しっかりアク抜きもした)これだけだが、なんかこれでもう十分だったりする高燃費なエルフ少女ボディーだ。街道わきの手ごろな石の雪を払って山羊革を敷けばそこでランチタイムだ。


 不思議な事に苦かったり酸っぱかったりする味覚が美味しいと感じてしまう、フキノトウなんてすっごい美味しいもんな、以前のオッサンボディーで食べたフキノトウはそれほど美味しく感じなかったのにな。モクモクと食べ終えると、クマササ茶を入れるかどうか悩んだが今回は辞めておいた、ススキノにつくまで1~2泊はするだろうから、お茶は今晩まで取っておこう。


 食休みにボンヤリしながら道を眺めているが、本当に人通りがないな。雪面に馬車の轍が三台分ススキノ方面に伸びているが、それだけだ。かれこれ4~5時間は街道を歩いているのに人っ子一人見当たらない。


 まぁとりあえずススキノに着けば何頭の情報が得られるだろう、それに美味しいものだって食べられるはずだ、粘土味ともおさらばできる!


 そう考えると俄然やる気が出てきたぞ、荷物をパパッとしまうとまた歩き始めた。


 そうして夕暮れまで歩き続けたが、本当に誰とも会わなかった。段々不安になってくるので誰かに道を聞きたい。


「ん~本当にこの道で合ってるのかなぁ?」


 街道を一日歩き続けて日が暮れても人っ子一人合わないとかある? でも馬車が通った後は確実にあるのでこの道は何処かしらには通じているはずだ。


 夕暮れの寂しさと一日誰とも会わずに見知らぬ道をただ歩き続ける事にちょっと気が滅入りそうになる。


「いや、大丈夫、ススキノに着いたら美味しいもの食べよう」


 でもちょっと怖いので、今日の野営は街道脇の藪の中にテントを張って、外目からは見えないようにした。モンスターに襲われなくてもプレイヤーには襲われるかもしれない。人には会いたいがPKには会いたくない。そんな矛盾した気持ちを抱えながらテントを建てた。


 そしてふと思いついた、ダークビジョンを持っているんだし、暗くなってからでもテントの設営は困らないのでは? 考えてみたらそりゃそうだ。野営の基本は明るいうちに寝床を確保することだけど、ダークビジョンがあるとその前提が崩れるのか、だって暗くても見えるもん。


「まぁいいか」


 せっかくいい感じのカモフラージュの中にテントを建てることが出来たんだし、今日の宿はこの藪で決まりだ。ここで寝てしまおう。靴を脱いで靴下も脱いで、ススキノに着いたら替えの靴下を買う事を決意しながら、テントの中で横になったら、すぐに意識が飛んだ、寝つきが良いのも若さの特権だなぁ。


「おやすみなさい」

……ZZZ

あんまり短いので、シュンとジェーンの「ジェーンさんのアルバイト」当たりの時間軸の小話を書いてみた。

シュン「おっぱいって揉んだら気持ちいいの?」

ジェーン「お前マジかよ(絶句)、セクハラって次元じゃねぇぞ」

シュン「うんゴメン、どうかしてたわ」

ジェーン「確かにどうかしてる、ん~とな、ちょっとケツ揉んでみ」

ジェーンの尻に手を伸ばすシュン。

シュンの手をはらうジェーン。

ジェーン「バッカ! 自分のケツだ、私の尻に触れんじゃねぇ!」

シュン「自分のケツを揉んでも、ちっとも楽しくないな」

ジェーン「自分の乳を揉んでも、大体そんな感じだ」

シュン「そっか~」

ジェーン「開発したら気持ちいかもしれんけど、なんか怖いからそういう触り方はしてないな」

シュン「ふ~ん」

ジェーン(こいつ何悩んでるんだろうねぇ)


 要約するとこんな話、公開は未定。

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