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転生して初日

 お盆や~すみは、ウキウキウォッチん、あちこちそちこちいいっとも~。

 ぱらぱっぱっぱで~ん。


 はうどぅゆどぅ~ごきげんいか~あぁ~がっと。


 今時笑っていいとものオープニングとか誰が分かるんだって? はは、気にしない。

 ログ・ホライズンの世代だったら分かるでしょ。


 首長先でログホラTRPGを二冊買っちゃったらまた書きたくなっちゃった。

 頑張るよ。

 唐突に、雪に包まれた森の中に立っていた。


「は⁇ 何ん、で?」


 意味不明すぎる、何で私はこんな所に居るんだ? 見回してみても状況が変わるわけでもなく。ブーツの踝まで雪に埋まった足を踏み出すと、まっさらな雪には自分の足跡すら無い。


(どうやって……いや、どうして?? ここ何処? いや、そこじゃなくて、何で??)


 頭の中でグルグル?マークが回っていたが答えなど出ようはずもない。


(落ち着け私)


 パニックに陥った私を、客観視する私を自覚すると急速に落ち着いてきた。人生何度か死にかけると人格乖離ぎみになるもんだ、まぁそれも慣れれば便利なものである。喫緊の課題としては身の安全の確保だ。この寒さをどうにかしなければならない。今の時間は早朝位だろう、活動時間にはまだ余裕があるが無駄には出来ない、最悪この状況で夜明かしをする羽目になるだろう、自力脱出も視野に入れなければ。


 自助・共助・公助、神は自らを助くる者を助く、でもそれって神様なんも関係なくね? 縋るな足掻け手前で何とかしろって事じゃん、なんだ、いつも通りだな。

 そんな事を考えながら風がしのげそうな所を探すために歩き始めた。


 見える範囲に有った積みあがった巨石の根元に行き、岩屋のようになった隙間に入ってみると丁度一畳ほどのスペースがあったので、そこでバックパックを開けてみた。


「はぁ~」


 ある意味予想通りすぎる結果に、ため息の一つも出るってもんだ。三方を壁に囲まれて寒い風から守られた安心感も台無しだ。


 カバンの中から出てきたものは、見おぼえが無いようで有るような物品の数々。


 スキナーナイフ

 ハサミ

 鞣された山羊革×3

 山羊肉×1キロ

 革用裁縫ツール一式

 オイルランプと三脚台セット

 火打石とほぐちセット

 一人用テント

 キャンピングクッカーセット

 岩塩1㌔と調味料各種


 手に持っているものは、クォータースタッフ(作者名無しのハイクオリティ)腰ベルトに刃渡り20㎝のシースナイフ(鉈にもなる)と革の水袋とベルトポーチ。


 嫌な予感がして毛皮のコートの前を開けて、レザーベストの胸元に手をやってみると。モミモミと確かな弾力のある大きめの脂肪の塊が二つ。


「マジかよ……」


 確かな弾力の奥に固いものがあって、そこに触れるととても痛いので、あ、これでまだ大きくなるんだ、じゃなくて。

 うん、今考えるべきはそこじゃない。大事なことだけど、今は、そこじゃない。


 本日二度目のパニックを回避しつつ結論に達する。


 こいつ、ジェーンじゃね?



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