ジェーンさんの持っているサブ職業<革職人>編(オリジナル設定)
書いていたら思いのほか長くなったので2025/09/27では革職人だけになっちゃいました。
気が向いたらまた別の職業も書いていこうと思いますが、<庭師>の職業説明はジェーンさんと生命の樹のネタバレ的な話になるので、完結したら書くことにしますね。
ジェーンは「アンティルビアン(大洪水の生き残り)」と呼ばれる特殊な生い立ちのキャラクターであるためサブ職業を大量に持っています。
ジェーンが作成されたのはエルダーテイルがエルダーテイルになる以前のゲームでした。「前世紀」と呼ばれる世界の生き残りでもあり、リアルで20年以上前のゲームの話です。
「前世紀」は制作会社アルタヴァの意図しない挙動をしてしまったため、リセットを機にエルダーテイルを正式リリースしユーザーはキャラクターを引き継ぐかリセットするかを選択する権利を得ました。ジェーンはリセットしなかったため、メリットとデメリットをたくさん持ったキャラクターになりました。メリットはメイン職業の経験値取得十分の一、サブ職を新たに選択すると以前持っていたサブ職を失うなどなど。
メリットは当時取得していた複数のサブ職をそのまま保持可能、サブ職に限りレベルアップにマイナス無し、などなど。サブ職を複数持っている利点は大きく、RMTなどでアンティルビアンアカウントが出品されると、結構プレミアムな値段が付くようです。
<革職人> GMクラス ジェーンの一番自慢サブ職。革職人はファーストキャラで出来る職業ではありません。レベルを上げるために皮を入手しなければなりませんが、入手するには戦闘能力もしくは財力が必要になります。ファーストキャラでの成長過程ではその両方ともが常に不足するためサブ職の革職人にリソースを回す余裕はありません。実際のレベル上げは苦行そのものです。大量の資金と時間をゴミ箱にぶち込んでいくような、苦行と腱鞘炎との戦いを制したものだけだ付ける職業、それが<革職人>です、
<裁縫師>をマスタークラス以上まで上げた状態で転職クエストを受ける事により<革職人>への転職が可能です。<裁縫師>でも革が扱えるように、<革職人>でも布を扱えます。しかし<裁縫師>を布のスペシャリストと例えるならば<革職人>は革のスペシャリストと言えるでしょう。
エルダーテイルでは狩りによってモンスターから毛皮を入手できます。その皮をはぎ取ったり、皮を革に鞣したり、その革を用いて製品を作成したりする場合、革職人の独壇場となります。上記三行程すべてに革職人のボーナスが乗るため、同レベルの<裁縫師>の製品と<革職人>の製品では、この時点で三割程度の性能差が発生します。
革職人の鞣し工程はシステムメニューの恩恵を大いに受ける作業です。皮をはぎ取り、塩漬けにてこびりついた肉と脂肪の自己消化作用で緩めた後皮からそれらを除去し、必要ならばアルカリ液に漬け込んで毛を除去し、鞣し液に漬け込んで浸透させ、また乾燥させ、厚み調整、表面処理、油処理を任意で施して、やっと一枚の革となります。どれだけ早くても軽く三週間はかかる工程になりますが、システムメニューで鞣せば一瞬で終わる上に水質汚染も発生させず、高レベル革職人になれば、これらの行程を意識することで自在に仕上げる事が可能となっており、革職人であることの最大のメリットとして存在しています。
<裁縫師>にしか扱えない布がある様に<革職人>にしか扱えない革が存在します、代表的な例を挙げると「ドラゴンスケイル」「ドラゴンレザー」などの高レベル動物性素材がそれにあたります。大規模レイドボスクラスの皮革素材や、革素材を用いる幻想級アイテムなどともなれば、GM革職人でもなければ取り扱う事は不可能でしょう。
大災害以降、製作者の発想次第によってオリジナルアイテムを作ることが可能になった事で、革職人の需要は増える一方ですが、もともと革職人自体が希少な存在である上にサブキャラクターが前提の職業であることで、大災害に巻き込まれた高レベル革職人は非常に少ないと言わざるお得ません。大災害以降に革職人になったとしても、一年やそこらでGMになれるほど<革職人>はぬるいサブ職ではありません。
もしジェーンがGM革職人であることが公になれば、そこそこ大きな混乱が起こる事でしょうが、それは「ジェーンさんのアルバイト」編まで温めておくことにします。




