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たたり

作者: エドゴン

【1.序章】


片桐「俺は片桐。借金に悩んでいる。友達に300万円も借金をしてしまった。返済できるあてはない。」


友達に呼び出された片桐は待ち合わせ場所の喫茶店に入っていきました。


片桐「よぉ。」


友達「久しぶりだな。今日片桐を呼んだのはお願いがあってのことだ。」


片桐「なんだよ。なんでも言ってくれよ。」


友達「俺が貸した300万円を返してくれないか?」


片桐「いやぁ、ちょっと今はお金がなくてさ。」


友達「俺もお金が必要なんだよ。毎月少しづつでいいからなんとかならないか?」


片桐「毎月キツキツでさ。少しも難しいな。もう少し待ってくれないか?」


友達「弁護士に相談しようと思うけどいいか?」


片桐「俺とお前の問題なんだから外部の人間を入れるのは賛成できないな。」


友達「しばらくしたら弁護士から連絡がいくと思うよ。じゃあな。」


片桐「待てよ。」


友達「なんだよ。」


片桐「わかったわかった。じゃあ双子山の山頂に来てくれないか?そこで借金をまとめて払うよ。両親から借りて払うよ。」


友達「300万円払ってくれるのか?」


片桐「おうよ。」


友達は片桐の言ったことを魔に受けて、双子山の山頂に向かいました。そして双子山に着いた両者は話し合いを始めました。


友達「双子山の山頂に来た意味はわからないけど借金を返してくれるんだろ?」


片桐「すまん。両親もお金がなくて借りれなかった。お金は返せない。」


友達「話が違うだろ。1,000円、2,000円のレベルじゃないんだぞ。300万円だぞ。」


片桐「さっきも言ったけどもう少し待ってくれないか?」


友達「もう待てないな。弁護士に相談する。そして裁判だ。」


【2.包丁】


片桐「こんなにお願いをしてもダメなのか?」


友達「もう待てないな。」


片桐「ふっふ。そうか、なら仕方がない。」


片桐は持っていた包丁を突き立てました。


友達「ま、待て考え直せ。たかが借金だろ。」


片桐「もう遅い!!」


ぐさっ。


片桐は友達を何度も何度も刺しました。片桐は飛び散る血を浴びました。何度も刺していると友達がぐったりし、息の根が止まりました。


片桐「お前が悪い。借金を返せなんていうからだ。俺はお金を持っていないんだ。埋めてやるぞ。」


片桐は双子山の山頂に友達を埋めました。


【3.ドライブ】


片桐は友達を山に埋めて警察に見つかるのではないかと緊張状態が続いていました。


片桐「今日は気分転換にドライブでもするか。」


片桐は運転中にいつ遺体が見つかるのか不安を感じていました。


片桐「やばいなぁ。遺体が見つからなければいいけど。あっ!子供が!」


キキーッ!ドッゴーン!!


片桐は子供をひいてしまいました。


片桐「やっば!子供はどこだ?」


片桐は冷や汗を描きました。遺体が見つからなければいいという不安から運転操作を誤ったのです。


不気味な声「よくも埋めたな。恨めしぃ。」


片桐は今聞こえた声がこの世のものではないことを悟りました。


片桐「そんなことより子供がいない。」


片桐はひいた子供を探しましたがなかなか見つかりませんでした。


片桐「あれ?これはゴミ箱。子供だと思っていたのはゴミ箱だったのか。」


片桐はゴミ箱にぶつかったのでした。


片桐「焦るぜ。」


【4.逮捕】


警官「警察だ逮捕する。」


ガシャ。


片桐は手錠を掛けられ警察署に連行されました。片桐は友達を殺害して埋めたことがバレたのだと思いました。


警官「さあ取り調べだ。お前がやったんだろ。」


片桐「俺じゃない。何も知らない。」


警官「しらばっくれるな。お前がやったんだろ!」


片桐「俺じゃない。俺じゃない。」


警官「罰を与えねばならんな。食事3日間抜きの刑だ。」


片桐「そ、そんなぁ。」


片桐は食事を3日間も食べられませんでした。


片桐「もう限界です。食べ物をください。」


警官「しゃべる気になったか?」


片桐「お、俺は何も知らない。本当だ。」


警官「まだシラを切る気か。」


片桐「本当に俺は知らない。」


警官「次はムチ打ちの刑だ。覚悟しろ。」


【5.ムチ打ちの刑】


ムチ打ちの刑の準備が整いました。


警官「ふっふっふ。どうだ、怖いか?覚悟しろ。」


片桐「や、やめてくれぇ。」


バシーン、バシーン。


片桐「ぐはぁ。」


警官「ふははは。痛いかぁ。お前がやったんだろ。言え。言え。言えーい。」


片桐は徐々に意識が遠のいて行き、気づいたときは布団の中にいました。


片桐「な、なんだ体が動かない。金縛りだ。」


目だけは動かせたので目を開けて見ました。すると目の前に埋めたはずの友達が立っていたのです。


【6.たたり】


友達「恨めしぃ。恨めしぃ。」


片桐「そんな馬鹿な。埋めたはずなのになぜここに。」


友達は片桐の首を絞め始めました。


片桐「や、やめろ。はぁはぁ。」


ぐぐぐぐ。


友達はさらに片桐の首を締め上げました。徐々に片桐の意識は遠のいていきました。


片桐「はっ!!」


片桐は気付きました。どうやら自宅で眠っていたようです。片桐は汗で全身びちょびちょです。


片桐「夢だったのか。おぞましい夢だった。山に埋めたあいつのたたりだったのかもしれない。」


その後の警察の捜査により犯人は片桐であることがわかり、片桐は全てを吐きました。お金のために殺人を犯すことは重大な犯罪です。片桐には長い長い牢獄生活が待っています。

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