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第七十七話 


 ストレス獣が折り重なっていた。

 其の中に新種の存在も有った。

 ストレス獣たちは古い死体から次々に消えていく。

 ようやく終わった。

 死傷者はいない。

 既に確認している。

 全員が疲労困憊だが死んでない。

 良かった。

 うん?

 何か忘れてる様な気がする。


「隙ありいいいいいっ!」

「ぎやああああっ!」


 行き成り殴られそうになったので倒れて避ける。

 倒れて転がり避けた僕は慌てて立ち上がる。

 此れまでの経験で倒れたままだと追撃を食らう事学んだからだ。

 襲撃者を見る。

 其処に居たのは黒い血で全身を染めた漢だ。

 魔法老人太輔だ。

 凄いデジャヴ。


「死にさらせええええええっ!」

「またかあああっ!」


 ゴンッ!


 太輔の魔法のステッキから命からがら逃げた。

 こ……こいつ。

 またか。

 またなのか。

 まさか前回と同じ理由では無いだろうな?


「太輔さんアンタまさか前回と同じように」

「そうだ目撃者は消す此れは魔法少女の鉄則じゃ」

「違うから魔法少女じゃないから」


 あれ~~前回も同じこと言った気がする。

 凄いデジャヴ。


「見られたからには消えてもらおうか」

「何でさっ! さっき迄力を合わせてストレス獣を倒したよねっ!?」


 太輔さんの据わった目に息をのむ。

 あかん。

 此れはあかん。

 前回と同じパターンだ。


「此の姿を見られ他の者に言われたら儂は社会的に死ぬっ!」

「あれえええええええっ! また前回と同じっ!!」


 僕は内心頭を抱えた。

 何で同じことを繰り返すっ!

 歴史は繰り返すなのかっ!


「なので死ぬかもしれないが真忘却魔法をかけるっ!」

「いやあああああああっ!」


 ブンブンと振られる魔法のステッキを避ける。


「死にさらせえええええっ!」

「ぎやあああっ!」


 追い詰められた僕は手で頭を抱える。

 あれえええええっ!

 何で同じパターンッ!

 前回と違いパワーアップしたのにっ!


 ゴンッ!


「ギヤッ!」


 鈍い音がした。

 但し太輔さんの頭部から。

 何か頭部から色々はみ出てるけど……。

 此れ死んでない?


「え~~と?」

「大丈夫か?」

「魔法老女タエ?」


 どうやら助けてくれたのは此の人らしい。

 良かった……。

 うん?

 何かデジャヴ。


「隙有いいいいいっ!」

「いやああああっ! また此のパターンッ!」

「真忘却魔法っ!」

「ぎやあああっ!」



 一時間後。


 変身が解けた僕は項垂れていた。


「何で此処迄前回と同じなんだ疲れた」


 深いため息を付く。

 僕は気絶した魔法老人会のメンバーを見下ろしていた。


「もういないよな」

「残念~~マー君」


 ゴスッ!


「グアッ!」


 僕の意識は急速に薄れていく。


「御免ね~~私の為に記憶を消してね」

「あ~~タカコ何でマー君を殴ったの?」

「組織からの報奨金は受け取る人が少ない方が良いよね」

「タカコが独り占め?」

「まさか~~マー君と二人締め」

「何でマー君を殴るの?」

「マー君てばなんだかんだ言って皆に御金を配るから」

「ああ~~成程後で気が付いて今更配れないという奴?」

「そう」

「良い御母さんだね~~」

「まあね~~」


 カラカラと笑う一人と一匹。

 悪魔の様な理屈だ。

 此れが現役の魔法少女なのだから救われない。

 


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