第七十三話
遠くを見れば廃墟と化した建物がその姿を晒している。
周囲を見回せば粘った様な異臭が漂う奇妙な死体が積み重なっている。
眼前には息を荒くし満身創痍の人物が此方を見つめていた。
人物。
其れは人物というか異形だ。
其れが二体。
長く苦しい戦いだった。
夫々が異なる能力を持つ異能を操り僕等を苦しめた此奴ら。
それらは僕等に取って恐ろしく厄介な物だった。
というか……。
何だよ此れはと言う物が多かったです。
「くう~~此れで私は終わりだだが貴様も道連れにしてやる」
「観念しろ貴様らいい加減精神的にキツイんだよ思え等は」
「喰らえっ! 我が奥義【対象の最も最悪の黒歴史の暴露する能力】」
「ちょっ!? 御前ふざけるなっ!」
僕は其の異形を殺すべく前に加速する。
「中学生の時自作のポエムを好きな人に捧げて告白したら……げふっ!」
「フンンンッ!」
グシャアアアアアアアアアアッ!
全て言わせる前に頭部を粉砕をして黙らせた。
危なかった。
下手すれば死んでいた僕の心が。
本当にしょうもないけどヤバイ能力だ。
別に奴なんか【対象の性癖を大声で言わせる能力】だし。
変な進化してないか?
此奴ら。
「貴様……よくも……よくも仲間を……殺してくれたな」
「止めてくれないかな~~そういうの」
恨みつらみを僕に向ける眼前の異形。
文字通り血の涙を流しながら僕を睨む。
だが僕の心に響くわけがない。
当然だ。
此奴らは害悪な存在だからだ。
「黙れ貴様らが我らの仲間を殺したんだろうがっ!」
「本気で辞めて僕が悪人に見えるから」
その異形。
ストレス獣は満身創痍で蹲り此方を見上げていた。
うん。
物凄く悪役感がする。
いや良いけど。
悪の怪人だし。
だけど此奴ら普通に人を襲うし。
殺さないといけない駆除対象なのだが。
「では其れでは引導を渡してやる」
「覚えてろ魔法変態真央っ!」
「曽於言うのは良いから死んどけ」
「俺が死んでも第二第三の我らの意思を継ぐ者が現れるっ!」
「はいはい」
金属バットを大きく振りかぶる。
「いや待てぎやああああああああああっ!」
ぐちゃぐちゃになる迄金属バットで潰しました。
ストレス獣を。
まったく……不愉快だ。
「さてと……」
僕は皆がどうなったかと思い振り返る。




