第六十七話
オタネさんは兎も角。
他の三人がやらかさなければ報酬を考えてたのに。
口は災いの元というか。
因みに報酬の支払いは僕の組織が出してた筈です。
其処等へんの裁量は任されてます。
「僕等蚊帳の外だね~~」
「吾輩今更だと思う」
ポチとタマ壁を向いて笑うのは止めて。
不気味だから。
「御茶飲みます?」
台所から声を出す嫁。
実にマイペースと言っとこう。
そんな時だった。
「タカコッ!」
「どうしたの? タマ」
ポチと戯れていたタマ。
タマは行き成り硬直すると行き成り痙攣する。
何かに痺れた様な感じで震えたみたいな感じだ。
カッと目を見開いたタマは御母さんに顔を向ける。
「ストレス獣発見の報告だ」
「私は何も感じないけど?」
「ぼくもだ」
何かを受信したんか不可解な話をするタマ。
此れは念話か?
タマに以前教えて貰った事を思い出した。
思念獣同士は心で思った事を会話できると聞いたことが有る。
其れを利用しての報告だろう。
「じゃあ何で?」
「イトコのタマ~~からの救援要請だ」
「何所なの?」
「隣の西井町だよ」
「あそこは魔法少女サリアが担当の筈だけど?」
「だから救援要請と言ったろ現在複数のストレス獣と交戦手が足りないと言ってる」
「複数? サリアはベテランだから複数相手でも問題ない筈だけど?」
「其れが見た事もないストレス獣だそうだ」
「分った皆行くよ」
御母さんの言葉に僕等は頷いた。
僕以外の三人は微妙な顔をしていたが。
気にしないでおく。
◇
深夜。
其れは全ての者が寝静まる時間帯。
其の中を複数の影が動いていた。
家やビルの壁を蹴り。
屋根を足場にして移動していた。
明かに人の其れでは無い動き。
だが影は人影だと分かる。
様々な体型をしたスカート姿の影。
其れが複数。
複数の影は何かを探してるのか時折立ち止まる。
其のまま周囲を見回すとまたも移動し始めた。
「いたぞ」
「あれかい」
とある家の屋根の上から見下ろす複数の影。
其れは年齢に体格性別迄バラバラの集団だった。
但しフリルの付いた魔法少女の姿をした集団。
僕と御母さん其れに魔法老人会のメンバーだ。
「いんや先の方さね」
「オタネさん僕らは夜目が効かないんだけど……」
「気合があれば何とかなる」
「え~~」




