第六十四話 理想(正義の味方)を語る前に現実(今の生活)を見ようね。
というか笑顔で話してますよ御母さん。
ええ。
目は笑ってないけど。
いやガチで。
背景が有ればゴゴゴゴゴゴゴ~~と擬音の付いた物に成るね。
絵が無いから分からんけど。
「そのような訳で副業に専念してた私はとある時期が訪れていたことを忘れてました」
「つまり人災と」
御母さんの言葉に冷めた目で見る大介さん。
うん。
気持ちは分かる。
分かるんだけど……。
魔法少女に夢見すぎ。
というかあんたは男だろうに。
「失礼な不可抗力です」
「忘れていただけですね」
大介さん。
其れは失礼な言葉だと思います。
「では質問ですが」
「はい?」
その言葉に御母さんは少し切れ気味です。
うわ~~としか言えん。
此れ完全に怒ってる奴じゃん。
知らんわ~~大介さん。
「唯のボランティア活動の本業と高収入の副業何方を優先します?」
「金かっ!? 金なんかっ!? 世の中金なのかっ!」
ボランティア活動。
此れは魔法少女の活動ですね。
普通の人に話せないからね此れは。
だから此れで現金収入を得ることは無理。
となると唯のボランティア活動。
其れだけならいい。
下手すれば生活費はバイトで稼ぐしかない。
それでも問題は有る。
ストレス獣の活動は不定期なのだ。
下手すれば深夜に活動する場合が有る。
其れに対処しようとすればバイトを休むしかない。
休み続ければ下手すればバイトを辞めないといけない。
此れは普通に無理だ。
そして呼応収入の副業。
言わずと知れた悪の組織の仕事。
真忘却魔法を使うだけの御仕事です。
移動時間というネックは有るけど僅かな時間で高収入。
普通の人は此方を選ぶと思う。
まあ~~悪の組織というデメリットは有る。
有るけど御母さんにも組織の必要性は話して有るので納得してもらってる。
というか抜けられては困る。
僕一人では対応できないし。
「当たり前でしょう内を今更」
「人を救うと言う崇高な意志はっ!?」
大介さん。
自分の思想を押し付けないで。
「無いです」
「馬鹿なっ!? 其れが正義の味方かっ!」
うん。
正義の味方?
唯の自己満足だろう?
御金が無いのは首が無いのと同じだよ?
「では福利厚生費無なしに年中無休其れに給料無の住所不定無職になれと?」
「すみませんでしたあああああああああああっ!」




