第五十九話 変態しかいないよね。
昨日は思いつかず書けませんでした。
其れは荒々しくも雄々しさを感じさせる。
見る者の畏怖と恐怖を呼び起こす。
一目でも見ればその理不尽さを理解できるだろう。
……。
「ふんっ!」
メキメキ。
等と音が聞こえそうな感じで大樹は力を籠める。
大樹は今上半身は裸である。
その方が筋肉を見やすいからだ。
ポージングと呼ばれる独特のポーズを取る大樹。
上腕二頭筋がピクピクと動く。
「はあああっ!」
其れに負けじと太輔は力を籠める。
大樹とは違うポージングだ。
六つに分かれた腹筋がヒクヒクと動く。
太輔もまた上半身が裸である。
というかポージング自体知らないんだがね僕は。
「不思議だね~~一気に家の中の温度と湿度が上がったよ」
「吾輩水が欲しいのだが」
タマとポチの目が死んでいる。
というか何も映ってない。
「御水です師匠」
「感謝する」
何もツッコまない嫁。
多分此の件に関わりたくないのだろう。
というか何やってるの此奴ら?
下半身はスカートのままで?
変態なの?
変態なんですね。
分かりました。
理解できません。
「大樹さん人の家に怪しい人物を入れないで下さい」
「何を言うっ! 魔法変態真央我々は知ってる仲ではないか」
「知りません家宅侵入した変態なんて」
「共にストレス獣を倒した仲間ではないかっ!」
「さりげなく僕を変態の仲間にしないで」
大樹さんを死んだ目で見ながら僕は抗議する。
凄くナチュラルに仲間扱いしたぞ。
いかん。
現実逃避したくなる。
仕方ない。
スマホを取りに行くか。
「やめんかっ! ごく自然に警察に通報しようとするな」
「ちっ! 勘の良い爺だ」
思わず悪態をつく僕。
「大体何の権利が有って通報するっ!」
「そうだっ! 善良な市民を警察に引き渡す意味が分からんっ!」
大樹と太輔さんはポージング対決しながら僕に抗議する。
うん。
暑苦しい。
「今現在スカートをした変態に家宅侵入された上住民に迷惑がかけられてるんだが?」
「何と忌まわしいっ! 怪しからん奴が居るなっ!」
「何とっ! 最近の治安はどうなってるんだっ!」
「お前らの事だっ!」
二人を怒鳴る僕。
「「此れは気が付かんかったわっ!」」
「もうやだ~~此奴ら~~」
ピンポーン。
そんな時だった。
玄関の呼び鈴が鳴ったのは。
「今度こそ御母さんだな呼んできます」
「「うむ頼むぞ」」
「……」
無言で玄関に行く僕。
ところで……。
二度ある事は三度あると言うけど……。
幾ら何でもないよね~~。
力なく笑う僕。
そして玄関に三人の姿を見て僕は灰になった。




