第五十六話
ふう~~と、御茶を飲む。
美味しい。
疲れた体には御茶が一番です。
「其れはそうと大樹さん何の用です?」
「言うのが遅いっ!」
「というか何故ここまで来た?」
「待たされて其れかっ!? びっくりだよ魔法変態真央っ!」
「誰が魔法変態だっ!?」
大樹さんの言葉に思わず怒鳴る。
「ダチョウの姿で黒い魔法少女姿此れを変態と呼ばず何んという?」
「あんたも大概な格好だからな分かってる?」
魔法少女姿の大樹さんを半眼で睨む僕。
年上?
敬老精神?
何其れ?
美味しいの?
僕は悪の組織に怪人だよ。
『わたくしの真なる適合者でもあるっ!』
「黙れ幻聴」
『酷い~~』
うん。
幻覚が酷い。
一度精神科に行くか?
まあ良いか。
害は無いし。
「其れで話は?」
「其れは……」
「「「「其れは?」」」」
大樹さんの言葉にその場にいた全員が固唾をのむ。
「タカコさんが来てから話そう二度手間だし」
「「「「今更っ!?」」」」
「其れだけではない他のメンバーも呼んである」
「「「「「他に居るのっ!?」」」」
「魔法老人会全員呼んである」
「「「「ええええええええっ!」」」」
大樹さんの言葉に全員が絶叫を上げる。
「魔法老人会とは何だ?」
「「マテ」」
ポチの言葉に僕と大樹さんがツッコんだ。
因みにコケてます。
「知らずに驚いたの?」
「吾輩此処の事情を聞くのは初めて何だが?」
「そうでした」
納得しました。
「あのう~~私は旦那様から詳しいことを聞いて無いんですけど?」
「あ~~御免……魔法少女関係はあまり話したくなかったんだ~~」
「理由は聞いても?」
「羞恥心とか現実逃避で」
「具体的に聞いても?」
「羞恥心は魔法少女姿」
「今慣れてるみたいですけど?」
「慣れたというか……すぐさまストレス獣と殺し合いをすれば神経がマヒするわ」
「ああ」
僕の死んだ目に納得する嫁。
「其のあと援軍と思った人たちに襲い掛かられたんだ」
「うわ~~」
「吾輩引くは~~」
「そんなことも有ったねマー君」
大樹さん以外が全員同情してくれた。
チラリと大樹さんを見ると視線を逸らしていた。
「其の襲撃した人達が大樹さんを含む魔法老人会です」
「「「外道」」」
全員の軽蔑の視線が大樹さんを貫く。
「仕方なかろうっ! 此の姿を覚えてられたら社会的に死ぬっ!」
「「「「納得した」」」」
僕を含む全員が頷く。
うん。
社会的に死ぬね。
此の姿は。




