第五十一話 人はだれしも見たい現実を見る。(逃避ともいう)
僕はポチにツッコム。
というか普通はそうだろうっ!
何処の世界に犬を喰う奴がいるっ!
というかどこぞの国は食うらしいが。
其れは言葉の綾。
日本では喋る奴を喰うかっ!
「旦那様私は食べれます」
「嫁えええええええええっ!?」
まさかの嫁の裏切り発言に僕は絶叫する。
「でも犬は食べれません」
「だよねええええええっ!」
先程の発言は何なの?
等と言いたい。
「其れはそうと此の化け犬はどうして此処に?」
「吾輩は化け犬ではないっ!」
首を傾げる嫁にポチは絶叫する。
いや嫁よ。
気持ちは分かる。
「話がややこしくなるから化け犬は止めようか」
「「はい」」
ポチと嫁さん既に仲が良く成りつつある。
良いんだが……。
「吾輩この家にペットとして就職しようと思ったのだが」
「ええっ!?」
初耳とばかりに驚く嫁。
あ~~。
そういえば言ってなかったまだ……。
「嫌なら良いが……」
嫁の様子にショボンとするポチ。
「採用」
「即決っ!?」
ポチ僕の嫁の発言に驚く。
「旦那様が以前から柴犬を飼いたいと言ってましたから……」
「良いの?」
「はい」
もじもじとする嫁に僕は可愛いと思ってしまう。
「有難う」
「……」
見つめあい僕達は手を握る。
心なしか嫁の顔が赤い。
「「このロリコンが」」
「誰がだっ!」
「「マー君」」
何がなんでも僕を犯罪者にしたいらしい。
此奴ら……二匹を一緒にしたら厄介だ。
だがっ!
気持ちは分かるが……。
当事者としては分かる気はする。
同じ立場なら僕も疑うわ。
寧ろ血涙を流すわ。
多分嫉妬で世界を滅ぼすだろう。
出来ないけど。
「いやあの……私が旦那様に一目ぼれして押しかけて……」
「「押しかけ妻っ!?」」
嫁の言葉に絶叫するポチとタマ。
実は印鑑を偽造され婚姻届けを勝手に出されました。
等と言うまい。
何かデジャウ。
前にもあった気がする。
「どんな手段を使って洗脳したっ!」
「マッチポンプかっ!」
「違うわっ!」
ポチとタマの言葉を否定する僕。
いい加減にして欲しい。
でないと殴りそうになる。
「あ~~いい加減此方の話をして良いかな?」
「「「「すみません」」」」
僕は今まで黙ってた魔法老人大樹さんに謝罪した。
いやね。
ワザとじゃないんだよ。
ワザとでは。
全員現実逃避してました。
だって魔法少女姿をした老人を直視したくなくて。
僕の姿も痛い。
痛いんだが……。
フリルの付いたミニスカートの老人ってどうよ。
しかも下着が丸見え。
気持ち悪いです。




