第五十話 ギャグ系のキャラは頑丈だよね。(誰とは言わない)
思念獣なんてとんでも生き物が普通は繁殖するとは思わんよねっ!?
謝るから死んだ目をしないでっ!
「ふう~~当然さ僕の初代様は普通の雌猫を伴侶として僕等を増やすんだ」
「なかなか奇怪な生体だな~~思念獣とは」
気が付くと体に傷一つ無く僕達の眼前で胸を張る化け猫と化け犬。
頑丈な奴らだ。
いや本気で。
「え~~と夜叉孫のタマは?」
「増えません」
僕の言葉に答えてくれるタマ。
良かった。
本気で良かった。
無限増殖して増えて地球を覆いつくすと思ったよ。
「つまり初代タマは浮気し放題?」
「そうともいう」
嫁の言葉にタマ何で目を逸らす。
猫なら当然だろう。
発情期が有るんだし。
やましい気持ちが初代に有ると?
有るんだな?
だから目を逸らすと?
「其れでタマは分かりますが此の化け犬は何ですか?」
「化け犬ううううううううっ!」
ポチ物凄いショックを受けてるみたいだ。
当然か。
異星人なのに化け犬扱い。
物凄く不本意だろう。
僕も内心は化け犬扱いだが。
「吾輩は星喰いという異星人みたいな者だ」
「異星人? では以前戦った蛸型異星人の仲間ですか?」
「本人だ」
「ゑ?」
「だから本人だ」
凍り付く僕の嫁さん。
分かる。
気持ちは分かる。
姿が違うからね。
「え~~と旦那様本当ですか?」
「残念なことに本人です」
「え~~」
立ち眩みを起こす僕の奥さん。
慌てて支える僕。
「御免なさい現実を直視できない」
「気持ちは分かる」
出鱈目生物の奇怪な生体を見れば誰でもそうなる。
「此れからあの美味しい蛸が食べれないと思うと……」
「そっちかいっ!?」
僕の嫁さんもとんでもなかった。
心配して損した。
「貧血か?」
「違うわっ!?」
ポチの言葉に僕は怒鳴る。
「ならば吾輩を喰えっ!」
ゴロンと腹を出して寝転がるポチ。
「赤犬は美味いらしいぞ」
「食えるかっ!? 日本では犬を食べる習慣は無いぞっ!」
寝転がってとんでもない事を言うポチ。
「ええっ!? 昔は食ってたぞっ!?」
「何時の時代の話だっ!?」
「戦争中」
御前何歳だっ!?
あ……異星人か。
「食糧難の時代じゃないかっ!?」
「だが其れ以前にも滋養に良いと聞いたぞ」
「其れ以前に喋る奴を喰えるかっ!」




