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第四十六話 再会しました。(したくなかった)


 ツルツルとした鈍い硬質のゴムのような体を持つナニカ。

 顔には人と同じように二つの目と鼻に口が有る。

 目に該当する部分は硝子のような物が有る。

 口の中は底なしの闇の様に暗く奥まで見えない。

 耳らしき物は見えない。

 異形の巨人。

 そう異形の巨人だ。

 見慣れた。

 ニヤリと邪悪な笑みを浮かべた。


「オオ~~ストレスッ!」


 生物ではなく怪物。

 ストレス獣。


「オオオオオオッ! ストレスウウウウウウウウッ!」

「また此奴か~~」


 其れはニヤリと笑みを浮かべる。

 拳を握り込んで僕を殴ろうと大きく手を振りかぶる。


「ぎやあああああっ! 怪物ううううっ!」

「ポチが言うな」


 ポチは初めて見るストレス獣に混乱する。

 はっきり言ってどっちもどっち何だが……。


『御主人様あああ~~星喰いで無い化け物が居ますっ!」

「そりゃあ~~居るわ」


 取乱すメタルコアに僕は笑う。


「其処迄じゃっ!」

「あんたはっ!」

「はあ? あんたはマー君っ!?」

「どうも~~」

「ちいいっ! 先に此奴を片付けるっ!」


 聞きなれた声とともに僕は其れを躱した。

 というか此の野太い声。

 まさかと思うが……。


「あああ~~ストレス~~~」

「はああああああああっ!」


 ストレス獣と気合を入れるとある人物。

 目に見えない力が漂う。


 ズズンッ!


 電柱を引き抜きこん棒にするストレス獣。

 とある人物を殺す気だろう。

 圧倒的なプレッシャー。

 変身してないこの身に殺意がピリピリ来る。


「またせたねっ!」

「遅いぞタマッ!」

 

 タマ僕の家で飼われている猫の名前だ。

 その声の方を見ると、そいつが居た。

 我が家の猫タマだった。

 タマは、にこやかな笑顔を見せると僕に手を振る。

 相変わらずの化け猫ぶりだ。


「お帰り真央君」

「ああ」


 片目を瞑るタマに僕は遠い目をする。


「今まで何処で油を売ってたっ!」

「ごめんよ~~三番目のハニーが引き留めててさ~~」

「興味ない」

「酷いっ!」


 チャラ男のような口調で言い訳をするタマ


「報酬のマタタビはいらんのかっ!」

「要るよっ!」

「だったらキリキリ働けっ!」

「扱い雑っ!」


 憤慨するタマ。


「其れより変身するぞ」

「良いよ~~」


 タマの言葉と共にとある人物が眩い光に包まれる。


「「マジカル変身っ!」」

「はっ?」


 タマと、とある人物の言葉に唖然とする。

 眩い光が徐々に収まってくる。

 其の中から一人の漢が現れた。


 ピンクの髪。

 黒い目。

 沢山のフリルが付いたドレス。

 手には魔法のステッキを持っていた。

 そして顔は何故か見覚えが有った。


「愛と平和の使者魔法老人大樹此処に参上っ!」


 魔法少女姿の老人。

 ええ。

 見覚えだけは有りました。


「知ってる人か?」

「……」


 ポチの言葉に僕は無言を貫いた。



 

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