第四十四話 戦隊物の切り札は御約束です。(カッコいいとは言わない)
毎日投稿は無理かもしれません。
出来るだけしますが・・・。
劇的な場面。
絶体絶命の状況。
世界的な危機。
あと少しで敵を倒せる時。
そんな時に今まで眠っていた力が目覚める。
そういった王道。
なのだが……。
何故か唐突に目覚めました。
朝起きたて朝飯を食べてたら目覚めたというノリに近いかも。
何だろう。
此の空しさ。
『酷い~~怒りますよ~~プンプン』
「煩い黙れ元凶」
凄い徒労感がする。
「まあ~~倒す手段が出来たと喜べば良いんだろう」
「そうね~~胡散臭い話だけど……愚弟……嘘じゃないよね?」
「嘘では無いです」
僕と姉は虚ろな目で笑う。
虚しい。
「嘘だったら愚弟の嫁の飯をたらふく食わせるという事で」
「良いけど不倫目的で家に来るなら義姉さんに告げ口するけど」
「さて~~作戦会議といこうか~~」
何で視線を逸らす。
嫁に手をだしたら潰すぞ。
色々と。
「ひっ!」
僕のシャレにならない殺意に怯える愚兄。
怯えるぐらいなら言うな。
◇
一時間後。
僕達は様々な事を話し合った。
ええ。
様々な。
そうしながら蛸型異星人と離れる僕達。
「お~~い戦いを再開して良いか~~」
律儀に待ってくれた蛸型異星人に感謝である。
でなく。
今回の事で疑問に思う事が有る。
「すみません~~質問に良いですか?」
「良いぞ~~」
何というか……此れは本当に敵なんだろうか?
物凄く気さくなんだけど……。
「貴方は敵ですよね」
「「愚弟いいいいいっ!」」
僕の言葉に慌てる愚兄達
何で慌てるんだろう?
「そうだな」
「なのに何で色々此方に便宜を図るんですか?」
「そうさな~~もう最後にしたいのだ」
「はい?」
蛸型異星人の言葉に雑兵も頷く。
空気かと思ったよ。
それはそうと……。
「最後って?」
「星喰いの中でも古参に当たるんだが生き飽きたんだ」
「生き飽きた?」
「我等星喰いに寿命は無いだから望めば幾らでも生きられる」
「えらい長生きですね」
「ああ……だが流石に銀河誕生と共に生まれた古参達は生き飽きて死ぬことを切望するようになった」
「その一人が貴方と?」
「そうだ」
「普通に死ねないんですか?」
「死なない……唯一の方法はメタルコアと其の適合者による戦いのみ」
「はあ」
目の前に居るのは悠久の時間を生きて死を望む生命体。
敵というには哀れな生き物。
何というか哀れみを感じる。
「戦いの中でしかメタルコアは真の力を発揮できない」
「戦い以外では?」
「無理だ」
だから戦ってくれ。
そういってるようだった。
「そうですか」
「此れから貴様たちは多くの星喰いと戦うだろう」
「其の全員の戦いに生き抜けと?」
「頼む我等を救ってくれ」
「考えときます」
「すまん」
やりにくい。
そんな時愚兄達が近寄る。
「「何考えてるっ!」」
「何が?」
愚兄達が煩いので耳をホジホジしながら聞き流す。
マスク越しなので其の真似だが。
「変なこと聞いて殺されたらどうするっ!」
「気が変わって準備しないうちにやられるよっ!」
「別にいいじゃん~~死んだら其れまでだし」
「「此奴はそういう奴だったあああああああああああああっ!」」
僕の言葉に頭を抱える二人。
いや何時死んでもおかしくないんだから。
其れが早まるだけだろうに。
さて。
今回の敵は死を望む生命体。
此方の殲滅を望む物では無い。
だけど本人の願いだ。
叶えてやるかどうかは分からにけど頑張るか。
『御主人様~~此奴は嘘ついてますから~~』
「黙れ幻聴」
『え~~でも~~』
「ウザい」
『わたくしは星喰いの被害にあった所の無念が集まった生命体なんですけど~~』
「うん?」
僕は幻聴の言葉に首を捻り蛸型異星人を見る。
其の目は虚ろだ。
此れが嘘をついてる?
もし死を望んで無いなら僕達を早々と殺せばいい。
なのに殺して無い。
という事は蛸型異星人のいう事は本当だと思う。
う~~ん。
「あのう~~もう一つ質問良いですか?」
「何だ?」
「メタルコアが誕生したのは星喰いの被害を受けた無念の集合体といってるですけど?」
「うむそう聞いてるな」
「え……其れだけ?」
「そうだが」
え~~。
『反応がおかしい~~』
「まあ~~」
何か反応が予想してたのと違う。
何というか本性を現すと思ってたんだが……。
完全に死ぬことを望んでるんですけど……。
「そろそろ良いか?」
「ああ~~はい」
「では戦いを再開としよう」
そうして僕達の戦いは静かに始まった。
戦うための準備を貰った僕達は少し距離を取る。
そうして僕はメタルコアに其の力の使い方の聞いた。
「来いっ! 彗星いいいいいいいいいいっ!」
右手を天に掲げると虚空から腕時計が現れる。
其れは音もなく僕の腕に装着される。
其のまま手を前面に押し出す。
ウオオオオオオオオンッ!
甲高い轟音を立てて一台のワゴンが空間を割り顕現する。
其れを背後に僕は手を時計回りに回す。
「トリプル変身」
その途端光り輝く金属粉が僕に舞い降りた。
それらは僕の体を覆い銀色の戦闘スーツに変わる。
その色は青。
だが此処で急激な変化が起こる。
ナノマシが異物を排除しようといたのだ。
異物の対象は戦闘スーツである金属粉だ。
鬩ぎあい反発し遂には融合してしまった。
その結果黒く戦闘スーツは変化してしまった。
「いいんかい此れ?」
嫌な汗が出る。
何か悪い変化に見える。
さしずめダークヒーローぽい。
「愚弟っ!」
「忘れていた」
「いくよっ!」
僕らは円陣を組み腕時計を重ねる。
「「「来い巨大ロボット」」」
その声と共にワゴンや原付バイクと軽トラックが空を舞う。
それらは分解し空中で次々と変形合体していく。
原付バイクは頭部に変形。
ワゴンは胴体に。
軽トラックは足に変化した。
「「「誕生っ! ブルドーザー」」」
ダサイ。
凄いダサイ。
色々ツッコミたい。
何だろう此れは。
名前がブルドーザーって何?
頭部は原付バイクが刺さってて。
ワゴンのドアが手に変形。
軽トラックは足に変形した。
うん。
ダサイ。
小学生が模型をカッターで切ってくっ付けた感じだ。
出来の悪いプラモですね。
「「行くぞっ! 今必殺の天地返しいいいいいいいいいっ!」」
「……」
御免ついて行けない。
ブルドーザーは謎の推進力で蛸型異星人たちに突込む。
というか乗り込まないの?
合体した巨大ロボットなのに?
まあ~~サイズ的に窮屈だから無理かな~~。
昔のロボット物みたいですね。
腕時計型操縦桿で手動と音声入力で動かすタイプ。
ラジコンの操縦桿みたいなのが腕時計に何時の間にかついてますし。
無論僕は使ってません。
呆れて。
ええ。
ついて行けません。
「馬鹿なっ!」
え?
何?
蛸型異星人何言いたいの?
雑兵と共に腕で顔を庇う。
いや蛸型異星人は触手か。
「こんなダサイ奴に引導を渡されるなんてっ!」
すみません。
愚兄がすみません。
「「おおおおおおおおおっ!」」
「……」
ブルドーザー謎の回転を始める。
其れに合わせ絶叫する愚兄達。
ええ~~。
「やり直しを求めるううううううっ!」
「「「ハイルウウウウウウウウウウッ!」」」
本当にすみません。
ブルドーザーのキックを真面に食らい雑兵共々爆発する。
蛸型異星人さん。
本当にすみません。
後で弔いますので。
「「勝利のブイッ!」」
「……」
明後日の方を見て決めポーズを取る愚兄達。
凄い哀れなんですが……。
蛸型異星人さん達。
後で御墓作ろう。
こうして長い戦いは終わった。
何か疲れた。
『御主人様~~よろしくね~~』
忘れてた此奴の事。
クーリングオフ出来ないかな~~。




