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第二十九話 モテないのはそんなに悪いことか?

 さて僕が組織から家を建築する為の支援金を貰えたのには理由が有る。

 僕の能力の所為だ。

 魔法を使える僕はその能力を高く買われ支援金を貰えたのだ。

 考えても見るがいい。

 その組織の都合上どうしても目撃者の存在は頭痛の種だ。

 幾ら認識の断絶現象が有るとはいえ万能ではない。

 どうしても目撃者は有る程度増える。

 かといって目撃者を消す訳にはいかない。

 組織の経営理念に反するから。

 だから今までは目撃者に御金を積んで口を閉じて貰ったんだが……。

 その費用は馬鹿にならなかった。

 其処で僕の魔法だ。

 僕の魔法はナノマシンにより強化されて進化した。

 記憶を消す日にちは数年に及び指定した事柄を事細かく消去することが出来る様に成った。

 しかも記憶の辻褄を自動的に合わせるという機能付き。

 此れに組織は飛びついた。

 其れで僕は支援金という名のボーナスを貰うに至った。

 なお事情を聞いた御母さんも場合によっては仕事を手伝うことに成ったのは余談です。

 なお此処は兄さんと姉さんには偶々新築が売り出されてたから格安で買ったと言いました。

 言い訳が苦しい……。

 まあ~~信じないだろうな~~。


「何て運がいい」

「新中古か~~」


 信じたよ。

 おい。

 社会人として世間の荒波に揉まれた先人が其れで良いのかと問いたい。


「あ……」

「どうした?」

「マー君?」

「変身を解いてくれません? 妻が驚きますので」

「「え!?」」


 あ~~やっぱり変身を解くのは嫌か。

 バレバレとは言え本当の姿を隠してるしバレたくないんだろう。

 どうするかな~~。


「妻っ! 結婚したのっ! 独身だったじゃないっ!」

「デブでフツメンの自分に嫁なんか来るわけないと言ってたよね」

「驚いたのはそっちっ!? というか煩いよっ!」


 本当に正体を隠す気有るのかっ!

 等と問いたい。


「イヤならいいんですけど……」

「いやマテ」

「待ちなさい」

「はい?」


 二人の言葉に僕は首を捻る。


「その手に持ってる金属バットは何だ?」

「マー君その金属バット何か使い込まれてない?」


 おおっと。

 無意識に商売道具を取り出したか僕は。


「急に野球をしたくなっただけです」


 ブンッ! と素振りをしたら何故か二人とも引いていた。

 おや?

 大丈夫ですよ一般人は傷は付けないから。

 一般人はね。



「此のスーツは暑くなったし変身を解こう咲?」

「え? 暑く何かないじゃない」

「馬鹿っ!」


 兄さん僕の方を何故見て視線を逸らす?


「そ……そうね暑いし」


 何で二人とも僕の手元を見るんだろう?

 不思議だな~~。(棒読み)


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