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第二十八話 ヒーローって時々イラッてくる事あるよね。(偏見)

 二人の近況は聞いた。

 近況というか唯の任務内容というか世間話だが。

 

「其れはそうとマー君暫く見ないうちに……その……」

「何か若く成ってない? しかも痩せてるし」

「聞きにくいことをズバリ言い切った此奴っ!」

「良いじゃない聞きたいことは分かりやすく直球で」


 実の兄と姉ながら昔と変わらないな~~。

 というか既にマー君呼ばわり。

 正体を隠す気有るんだろうか?

 それはそうと兄が聞きにくそうにした気持ちは分かる。

 今の僕は明日香に出会う前に比べ大幅に若返ってるように見える。

 しかも痩せて。

 此れには訳が有る。

 ナノマシンの所為だ。

 あのナノマシンは使用した人物の肉体を全盛期に調整する作用が有る。

 だが此れは使用する者が其れを望んだ時のみ作用する。

 御父さんは見た目を弄るのこのまず老いた姿で要るが僕は違う。

 僕は明日香に年齢を合わせ若返ってます。

 但し徐々にだが。

 急激に若返ると身体に負担が掛かるのは勿論。

 周りの人間から不信感を抱かれるから。

 考えても見るがいい。

 突然近隣の住人が若返れば不信感も募る。

 まあ~~引っ越したんで近隣の人は僕が見た目のわりに年を食ってるとは思わんだろう。


「取り合えず僕は最初からこんな感じですけど若く見えます?」

「「うん」」

「唯の若作りです気にしないでください」

「いや……明らかに……」

「若作りです気のせいです」

「そうか」


 納得してくれて嬉しいです。

 まあ~~見た目が二十台だし仕方ないけど……。


「取り合えず我が家で御茶でもどうですか? 兄さんに姉さん」

「詳しい話をするという事か?」

「主に激やせした理由を教えてくれるという事か?」

「いや……ただ単に御茶だけなんですけど」


 うん。

 二人とも煩い。

 気持ちは分かるけど。

 

 其れから二十分後。

 僕は軽トラックに載せて貰い我が家に送ってもらいました。

 実家ではなく僕と明日香が住む家です。

 平屋ですが組織から支度金として貰ったお金で新築しました。

 

「此れは……中古の家に見えないな……」

「え~~元旦那の実家より立派なんだけど……」


 何処か呆然とした二人。

 この期に及んでまだ二人とも変身を解いてません。

 良い加減バレバレなんだから変身を解けばいいのに……。


「築一年も経ってませんからね」

「まさかの新築っ!」

「派遣ってそんな給料よかったけっ!」


 なんかナチュラルに貶してません?

 

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