第二十三話 首領の正体は色々だよね。
世界が揺れる~~。
明日香さんいい加減に離して~~。
「何してるんですかああっ! 実の父親をっ!」
「何言ってるの?」
「え?」
「御父さんなら其処に居るじゃない」
「……」
呆ける明日香に僕は【ケッター】の旗を指さす。
「何時から気が付いていた?」
「えっ!?」
旗をめくり壁の向こうから御父さんが出てくる。
うん。
やはり。
「明日香が現れてから」
「其れだけか?」
「不審に思ったのは前の怪人は破壊してたのに明日香は生かしてた事」
「他は?」
「履歴書だよ」
「あ~~やはりアレは無理があったか~~」
「流石にね~~」
「あ~~」
「普通御父さんが死んだなら其の痕跡を調べるだろ」
「まあな」
「なのに調べず今まで放置してたのはおかしい」
「だよな~~」
「確信したのは明日香がナノマシンを僕に差し出した時かな」
「あ~~」
さて。
アノ時明日香が僕にナノマシンを二つ差し出した時だ。
『悪の組織の重要機密だろう粛清対象になるぞ怖くないのか?』
と御父さんはあの時に言った。
何故かナノマシンを一目で見て。
此れは明らかにおかしかった。
現役を引退してる御父さんが新しいナノマシンの事を知っていた不自然だった。
だけどこの時は唯の疑問。
その疑問は明日香のレクチャーで確信に変化した。
片方は従来のナノマシン。
此れは御父さんが知っていても不自然ではない。
現役時代でも使われていたかもしれないからだ。
問題は新型の怪人に使われるナノマシン。
此れは話の内容から理解したが新型にしか使われてない。
つまり御父さんは知らない筈だった。
なのに知っていた。
だから組織のトップに近い者と繋がってると思ったんだが……。
この部屋に入り僕は首領こそ御父さんだと考えた。
何故か?
この部屋に入った時に気が付いた。
ママチャリライダーの姿が綺麗すぎる。
という矛盾に。
普通捕まるなら抵抗するだろう。
なのに傷一つ無く吊るされてた。
此れは首領が御父さんだろうと気が付いたのだ。
「成程ね~~我が子ながら良くわかったな~~」
「まあね」
「ええ~~」
御父さんの言葉に僕は胸を張る。
明日香は項垂れる。
どうやら知らなかったらしい。
「所であそこのママチャリライダーが本当に父さんならどうした?」
「勿論其れでも粉砕したよどうせ死なないし」
「「ゑ?」」
僕の言葉に絶句する明日香と御父さん。
うん。
別に良いだろう死なないし。




