第十七話 ヒーローのピンチを救うのは御仲間と相場は決まってる。(巻き込まれた!)
明日香の報告に僕は沈黙する。
御父さんが捕まった?
その言葉に僕は沈黙する。
「其れ本当?」
「ええ旦那様」
「ソース元は?」
「組織です私が裏切ったとはまだ知られてないから報告してきたの」
そうなると……。
不味いな。
御父さんが何をして捕まったのは兎も角。
今この状況は不味い。
目の前の明日香を見る。
真剣な表情をしてる。
だがその考えは読めない。
「良いのか僕に話して?」
「うん? 何のことです?」
「前は兎も角ママチャリライダーの保護を当てに出来ないだろう?」
「ああ~~其れですか……旦那様を裏切り組織に返り咲くつもりと思ったんです?」
「まあね」
「無いですね」
明日香の言葉に僕は戸惑う。
「言ったでよね旦那様の妻ですよ私」
その言葉に僕は思わず赤面した。
「幹部候補迄上りつめた私を恐怖させた旦那様を裏切れるわけないでしょうっ! 怖すぎる」
「そっちいいいいいいいっ!」
思わず絶叫する僕。
仕方ないよね。
好かれてると思わないがまさか逆の理由とは思わんわっ!
恐怖で裏切らないって何っ!
「ああ~~でも旦那様を愛してるのは本当ですよ」
「胡散臭い」
ジト目で見る僕。
普通はそうだろ。
うん。
「命乞いする私を容赦なく埋めようとする冷酷さゾクゾクする」
「明日香さん」
まさかそちらの性癖があるとは……。
「イヤだわ~~妻に他人行儀な~~」
「君に好感度を爆上げしたことないんだが……」
「そう? 私は好きよアノ冷酷さ怪人の私を超えてるし」
「全然嬉しくない」
「そう」
うん。
話が逸れた。
「まあいいや君は此処に居て」
「旦那様はどうするの?」
「御父さんを助け出す」
「悪の組織に行くの?」
「ああ」
「どうやって?」
「……」
「良いわ旦那様其れを使いなさい」
明日香の指さす方を見て僕は目を丸くする。
戦闘用経口ナノマシン。
此れが何の役に立つのやら。
「幹部に成れば支給される此れは独自の判断で部下に渡せる物なの」
「そういえば此れは何なんだ?」
「簡単に言えば人を簡単に改造人間にする機械……」
「へえ」
「一つ飲めば戦闘員に二つ飲めば怪人になるの」
「つまり御父さんを助ける為の覚悟を決めろと?」
「そう」
「組織の裏切り防止は?」
「有るけど死にはしないは聞きたい?」
「いや」
聞けば覚悟が鈍る。
僕は無言で戦闘用経口ナノマシンを飲む。
ピカッ!
其の瞬間僕の体に閃光が走った。




