【実験単発作品】偽題 貴方
真っ暗な闇の中。
女が一人立っていた。
髪は金、瞳は炎、服は銀のワンピース。
「皆様、ご機嫌よう。私はこの度、案内を務めさせて頂きます。案内者と申します。」
女は語る。淡々と無機質な笑みを浮かべて。
「私が今回ご案内させて頂きますは、中国に良く似た異世界の話でございます。」
自分のペースを一定に保ち、貴方に語る。
「どうか貴方がお楽しみ頂けますよう、心より願っております。」
貴方の意識は、微睡みの中に落ちていった。
農村の片隅、大きな木の下の影。
貴方は微睡みの中から意識を戻した。
どうやら眠っていたようだ。
少年は体を伸ばす様に腕を上げ、大きく欠伸した。
「おーい!」
遠くから少女が、呼びかけてながら駆けてくる。
貴方は立ち上がって、腕を振って返事した。
「何を農作業サボって昼寝してるのよ!村長の息子だからって気を抜きすぎよ。全く。」
貴方の前まで来た少女が、貴方に向け説教をした。
貴方は…
→素直に謝罪した。
「お前こそサボってるじゃん。」と言った。
セクハラした。
貴方は少女に対し素直に謝罪した。
「わかってくれるならいいのよ。」
少女はそう言って、貴方の腕を手に取った。
「早く戻りましょ?村長に怒られちゃうし、明日は年に一度の記念日なんだから、明日の分も働かないと!」
貴方は少女の言葉に対して…
→明日何があったか聞いた。
少女の言葉に同意した。
そっと少女の胸に手を伸ばした。
「あっきれた、自分の誕生日も忘れたの?」
少女はオーバーなリアクションをとって、驚いた。
貴方は少女の言葉に、自分の誕生日が明日に、迫っている事を思い出した。
「思い出した?そう言う訳だから明日はお祭り。その分まで今日働かないと!」
少女はそう言うやいなや貴方の腕を引いて行った。
畑に戻ると貴方の父を始めとして、村の人たちが畑仕事に勤しんでいた。
「おう!やっと来たか。あんまり嫁に迷惑かけんなよ?」
村の男の一人が貴方と少女に対して言った。
「な、な、私はそ、そ、そう言うのじゃあ…」
少女が顔を真っ赤に染め、動揺して言った。
その様子を見て貴方は…
→あんまり、からかわない様に言った。
自分は嫁だと思ってたと言った。
夫婦なら強姦は合法だなぁ。ぐへへ
貴方は余りからかわないでと頼んだ。
「ははっ、悪い悪い。詫びに明日の誕生日を祝うからよ、楽しみにしてろよ!」
村の男はそう言って農作業に戻った。
「もう!早く畑仕事に戻りましょう!」
少女は怒った様に言った。
貴方は少女と農業に勤しんだ。
その夜。貴方は両親と夕飯を取っていた。
「明日でお前も16歳か、いやぁ早いものだなぁ。」
父親は噛み締めるように言った。
「いつか…お前もこの家を出て、旅をするんだろうなぁ。」
父親がそい言ったら、母親が
「何言ってんだい、酒の飲み過ぎだよ。第一どうして旅なんかするのさ?」
と言った。
父親は少し口を閉ざしたのちに
「ああ、そうだなぁ。飲み過ぎた。」
そう言って席を立ち寝室に向かった。
その日の夜はそれきり父親と話さなかった。
深夜。二人の男が話し合っていた。
「彼奴がここを嗅ぎつけた?!」
「声が大きい、あの子が聞いていたらどうする。」
「すまん。しかし、とうとうこの日が来てしまった。」
「あの子には…辛いことだか、最悪はこの村が滅ぶ。その前に村から避難させなくては。…あの子だけはしなせてはならない。」
「安心しろ。あの子の村は私が守るさ、私はあの子の」
「父親だからな。」
翌日。
貴方は父親に体を揺すられ、目が覚めた。
「やっと起きたか。寝ぼけめ。今日はお前の誕生日なんだから、いつまでも寝ているなど勿体ない。」
「しかし困った事が起こった。成人の儀式に使う衣装を、取りに行き忘れた。お前ちょっと隣村まで取って来い。他の奴は俺も含め、誕生日の準備で忙しい。」
父親はそう言って、貴方に地図と金を握らせた。
「外には盗賊も出る。剣を持っていけよ。」
そう言って父親は部屋を出て行った。
貴方は…
→素直に準備して隣村へ行く。
部屋の窓からアイ キャン フライ!
二度寝!二度寝!
貴方は部屋にある自分の剣を取って、家を出た。
隣村までは片道二時間。ほんの近場である。
剣まで掲げて行く必要があるか判らないが、念の為に従った。
村を出て舗装され道を、ブラブラ歩いて行く。
「へっへっへ。にいちゃん。一人歩きは危ないぞい?何たってワイの様な盗賊に襲われっからなぁー!」
あ、盗賊の男が襲い掛かってきた!
貴方はどうする?
→殴る。
撤退!てったーい!
許してくだせぇ。と土下座する。
貴方は鞘のついたまま、剣で盗賊を殴りつけた。
「あひん!」
盗賊は倒れた。貴方は倒れた盗賊に対し…
→親切に背負って村まで連れていった。
身包みを剥いだ。
鮮やかなスルー
貴方は溜息をついた。
このまま放置すると、この盗賊は他の同業者に身包み剥がされ殺される。
そう考えると放っておくのは目覚めが悪い。
仕方ないから背負って連れて行くことにした。
貴方は隣村についた。背中の荷物(盗賊)が重い。
貴方は村に着くと早速…
→村の人間に店の場所を聞いた。
盗賊を棄てた。
ナンパだ!ナンパだ!
貴方は道行く人に声を掛けた。
「はい、何でしょ、ヒィ!」
通行人は貴方の方に振り向くと、小さく悲鳴を上げた。何故だろう?ただ意識のない男を背負ってるだけなのに。
「あ、あの、後ろ…。」
後ろ?この盗賊がどうかしただろうか?貴方は不思議でならない。
「えぇぇ。そんな普通のことじゃないですよね?盗賊背負ってるって。」
貴方は困惑する通行人に対し…
→店の場所を聞く
盗賊を背負うのがそんなに不思議か聞く。
盗賊を投げつける。
貴方は通行人の困惑をよそに、自分の都合を優先し、店の場所を尋ねた。
「えぇー?その店なら道なりに進めばあるけど…」
通行人がそう言うやいなや、貴方は礼を言って道なりに進んでいった。
店に着くと、貴方はさっそく…
→店に入る。
裏口から店に入る。
店の扉を叩いて、一曲演奏する。
貴女が店に入ると、職人のオヤジが作業していた。
職人のオヤジはどうやら、貴方に気づいてないようだ。貴方は…
→オヤジに呼びかけた。
出直す事にした。
今の内にオヤジの娘に手を出すぜ!
貴女が呼びかけると、オヤジは顔を上げた。
「あんだぁ?」
貴方はオヤジに用件を伝えた。
「ほんだら、銀30だ。キッチリ払え。」
貴方が金を払うと、オヤジは店の奥から儀式用の服を取ってきた。
「ほらよ、注文通りの品だ。」
貴方は服を受けとると…
→自分の村に帰った。
その場で着替えようとした。
服の匂いを嗅ぎはじめた。
貴方は自分の村へと帰った。