のんほいランドとピンク色。
あれから数日後。
「マリア、今日のんほいランド行かないか?前に行きたがってたろ?」
リビングのソファーに座っていたマリアに声を掛ける。
「行きます!!ちょっと待ってて下さい!
!」
俺の言葉を聞いた途端にバタバタと忙しなく動き出すマリア。
まだたまに敬語が混ざる辺り、可愛いなと思う(笑)
マリアは二階の俺の部屋へ。
あれから俺とマリアは俺の部屋で同居している。
マリアの準備が済むまで、俺はソファーでくつろぐ事にした。 この家は広いけど、特にやることが無いんだよなぁ。
「なら改築しちゃう?」
後ろからしわがれ声がする。
「母さん、なんでそう人の心を読むの?」
「読心術、習ってるから。」
読心術って、そんなんだっけ?と思いながらも気になったから一応聞いてみる。
「何でそんなに声枯れてんの?」
「いやー、オバちゃん軍団でカラオケ爆上がりでさ!!」
聞かなくても良かった質問だったわ。
「あっ、しまった!部屋に財布忘れてきちゃった! 今からマリアと出掛けるんだ!」
俺はバタバタと階段を駆け上がる。
ーーこの時、母親は思った。
最近、同じ部屋に住んでいる→今から出掛ける→マリアちゃんの姿無し→着替え→扉を開ける→ラッキースケベ!
ここまでに掛かった時間僅か0.5秒!
「キョーウちゃーん、とーびーらーをあーけーるーと〜!」
ワザと遅く言う、母親の言葉を理解した時には遅かった。
ガチャッ!
扉を開けると、そこには肌色とピンクの世界が広がっていた。
ーーーラッキースケベって、こういう事を言うんだーーー
マリアって、服を着てるとあまり分からないけど、おっぱいが大きくて、くびれてて、脚が細くて、色白で……。
ちょっと透けたピンクの下着姿で……。
「あの………彊兵?わざと覗きに来たの……!?」
俺があまりにもじっくり見ていたせいで、要らぬ誤解を与えてしまった!
「ち、ちが、財布忘れて!」
「いいよ、彊兵なら。見てもいいよ。」
マリアはまだ着替え中だった為、色々とはだけている……。 色っぽい………。
ーーーーーー10分経過。
「あ、あの…………。そろそろ、行こ?」
マリアの声でハッと我に返る俺だった。




