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彊兵の過去。

俺と奈緒ちゃんは売店に寄ったあと、病室に戻る。

「退院は明日かー。また今日も病室で寝るのかー。」

「何かあるんですか?」

「いやー、特に何かある訳じゃないんだけど、退屈だなぁって……。」

俺は明日が退院とはいえ、またあの一人ぼっちの病室で一日を過ごすなんて耐えられない……。

いや、別に幽霊とか信じている訳じゃないぞ!?


俺は病室に奈緒ちゃんと戻る。

「……………?」

入り口の扉の取っ手を持った瞬間、悪寒が走る。


ガラガラガラ…………。


そこには、物凄い形相の刈谷さんと天ヶ瀬さん、何かを察したかのような顔をした湯川さんと母親が並んで立っていた。


「キョウちゃん、何かお話する事があるんじゃなくって?」

「キョウ君、私、知ってるからサー。」

「先輩……正直に話してください……。」

「奈緒ちゃん、今ならまだ引き返せるよ!」

全員、何故か俺達の事情を知っていた。  

最早、隠しようもなかった。……まぁ、隠すつもりは無かったんだけど……。


「マリア、俺は……奈緒ちゃんと付き合う事にした。断片的に思い出したんだ。やはり、あの医者の言う通り、一時的なものだって。」

「俺はあの事件の時、皆にはすごく世話になった。観覧車の事も思い出した。」

「なら何故!?」

俺の言葉に天ヶ瀬さんが歩み寄る。


「俺は何で天ヶ瀬さんに選ばれたのか。そして、退院の時、何故天ヶ瀬さんが名乗り出てくれなかったのか。 分からないんだ。 なんの取り柄もない自分が……暴漢から助けただけで、そんなに都合よく行くかなって……。」 


パァァァァン!!


それまで怒りを押し殺してきた刈谷が歩み寄り、思い切り平手打ちをかましてくる。


「最っ低!」

刈谷の言葉に俺は耐えきれず、部屋を飛び出した。

「彊兵先輩!」

奈緒ちゃんも一緒に………。 


ーーーーーー。


しばらく経ってから、それまで黙っていた彊兵母は暗い空気をかき切るかの様に話し出す。

「実はね、皆には黙ってたんだけど、聞いてもらいたいことがあるの………。」 

彊兵母は彊兵の過去を語り始めた。


「彊兵はね、実の子供じゃないのよ……。」 


ーーーーーーーーーーーー!!??


驚愕する一同。今まで聞いてきたどの話よりも衝撃的な話だった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] なんか、ぐちゃぐちゃごちゃごちゃしたストーリーだなと。よく分からんイベント多発し過ぎてストーリーがよく分から無くなりました
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