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海皇やるのも楽じゃない  作者: 坂鷹孝佐
9/17

街へ

9話目です。

休んだ分少し張り切りました。

雑に書いたわけではないのですが、少し短めになりました。


 一通り説明が終わり、女子達の質問にも答えた後。


「何よ? つまりここは地球じゃなくて、別の星ってこと?」


「ああ、そういうことだね」


「でも、おかしいじゃない! どうやってここに来たのかさっぱり分かってないし!」


「その点だけど、僕は魔法じゃないかと思うんだ」


「ま、魔法!?」


 目を見開いてシュウを凝視するリンカ。さすがにそうなるわな。


「僕は冷静だよ? この仮説に間違いは無いと思う」


「で、でも……」


「恐らく僕達はテレポートされたんだ」


「誰によ!」


「分からない。そもそも人の仕業じゃないかも知れない」


「…………神隠しってところかしら?」


「そうだね、僕はホノミさんと同じ意見だ」


 ホノミは静かに考え込む。コイツはいつも図書室で本を読んでいる。見た目は美人だが、寡黙すぎて付き合った男は口を揃えて『つまらない』というそうだ。失礼な奴らだとは思うが、同感だな。


「そしたら、どうやってお家に帰るの? 私達は魔法使いじゃないよ?」


 そう疑問を口にしたのはミズカ。少し抜けているところがあって、クラスのマスコット的存在らしい。


「そこなんだけど……あながちそう言い切れないんだよ」


「俺達は魔法使いじゃない……わけではないみたいだぞ?」


「「「え!?」」」


 コイツらはよくハモるな……。


「皆、僕が言うとおりにして欲しい。まず、自分の素性を知りたいと、心に思ってみて。そうして次に右手を挙げて……」


 そう言いながら、手元に1枚の紙を出すシュウ。俺もそれに習って紙を出した。


「ええっ! 何を……?」


「すごーい!」


「こう……かしら?」


 そう言ったホノミの手には、似たような紙が。


「あ、ええと、こうして……こうっ!?」


「んー……あ、出たよ!」


「3人とも出せたね。そしたらそれを読んでみて」


 そういうと各々紙を読み始める……。


『   身分証明書

 名前 タクヤ

 性別 男

 年齢 17

 職業 魔法剣士(雷属性)

 備考 なし       』


『   身分証明書

 名前 シュウ

 性別 男

 年齢 17

 職業 魔法使い(風属性)

 備考 なし       』


『   身分証明書

 名前 リンカ

 性別 女

 年齢 17

 職業 魔法剣士(聖属性)

 備考 なし       』


『   身分証明書

 名前 ホノミ

 性別 女

 年齢 17

 職業 魔法使い(火属性)

 備考 なし       』


『   身分証明書

 名前 ミズカ

 性別 女

 年齢 17

 職業 魔法使い(水属性)

 備考 なし       』


 なるほどな。全員のを見たがそれぞれに職業が割り当てられているのか。女子3人も納得したようだ。


「これで、分かって貰えたかな?」


「そうね……もう確定したわ」


「最初は取り乱しちゃってごめんね……」


 気の強いリンカがいつになくしょげている。


「いや、仕方ないよ。僕も最初は混乱したし」


「だが……問題はどうやって元の世界に帰るかだな」


 俺の発言で部屋がシーンとする。


「その前に……この魔法剣士ってなに? 私、剣とか使えないよ」


 そこから……か。


「それはまた後で考えよう。今は、僕達が何を目標にするかを決めるべきだ」


「そんなの決まってるじゃない!」


「元の世界に帰ろーよ!」


 うんうんと満足げにうなずくシュウ。


「よし、これで決まりだ。僕達は元の世界に帰るために、力を合わせて生きていこう!」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 その日の朝。院長が部屋を訪れ、退院しても良いと言ってくれた。そして去り際にこんなことを言ってくれた。


「怪我や病気になったら、ここにいつでも来るがいい。しかし今回はサービスで料金はとらないが、次からはちゃんと払うように」


 と。何だかんだ言いながら優しい院長で良かった。


 そして今は病院から出て周りを見渡している。ここから何をするかというと……。


「取り敢えず、ギルドを見つけよう。そこで僕達はパーティを組んで、依頼を受けてお金を貰う。何だかRPGゲームみたいだけど、これは現実だから、そう上手くいかないかも知れない。だけど何か行動しないと良くないからね」


「まあ、ギルドは異世界には定番だろ? そこら辺歩けば見つかるって」


「ねえねえホノミちゃん、ギルドって何?」


「ええと……人が沢山居るところ……?」


「ていうかなんだか外国っぽいんだけど! 私こういう雰囲気は好きなのよね」


 …………女子は勝手に喋っている。こんなので大丈夫か?


 言いだしっぺのシュウは既に1人ですたこら歩いている。俺は後ろの女子を気にしつつ、周りを見る。


 通行人もいるが、特にこちらに興味は無さそうだ。着ている服が似てるからだろう。良い感じに溶け込んでいる。悪目立ちだけは避けたいから、好都合だ。


「うーん、この辺りにはないみたいだね……」


「中央の方に行くか? しかしどの方角に行けば良いか分からんな……この際、歩いて居る人に聞きくか?」


 そういうとシュウが早速通行人を捕まえる。


「あの、すみません。ここにギルドはありますか?」


「ギルド……ですか? それなら──」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「おおー、ここがギルドかー」


「大っきいねー」


「……人が多いわね」


「何だか緊張してきた……」


 さっきの通行人に教えてもらった通りに行くと、中々の大きさの建物が見つかった。いかにもギルドという感じに圧倒される。


「さて、お邪魔しまーす」


 ノリノリのシュウが扉を開ける。


 そこで5人が目にしたものは──。

書けるときに書いておきたいと思い、ちゃっちゃか執筆しました。

何処か変なところがあれば、ご指摘ください。

すぐに修正します。


ちなみに佐上君の本当の年齢は16です。遅生まれですね。


次回 世界の仕組み


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