どうするか考えます!
3話目です。
未だに下手クソな文章です……。成長するのが遅いので、温かい目で読んで頂ければありがたいです。
「それでは、まず明日のスケジュールですが、朝と昼は特に行事はありません。しかし、夜は海皇様が中心となる、幹部達の集会があります。そこで会議を開き、今後について方針を固めます」
「その内容は?」
会議なんて知らないけど話を合わせてみる。
「はい。我らが宿敵、焔皇軍への対処です。最近は大人しくしているようですが、恐らくまだここに攻め入るつもりで、兵力を蓄えているでしょう。実際にその動きがあると、連絡隊からも情報が入っています」
「ふむ……」
えぇ……なんか凄く面倒くさい事になってない? この世界に来てまだ半日しか経ってないのに、もう宿敵とか出てきたよ? しかも明日の夜に会議がある? うわー、何を話すか考えないと……。
「それと、話し損ねたことですが……」
あ、そうだったそれもあったな。さっきはヘマをしたけど今度はちゃんと聞こう。
「あと1ヶ月もすれば、恒例の海底祭がはじまりますが、今年の海底祭は海皇様が直々に、国民に伝えたい事がある……とのことですが、先程はその伝える内容を考えていらっしゃったのですか? それならば私は、海皇様の思考を邪魔だてした愚か者ですので、何なりと罰を……!」
お、おいおい! なんか途中から話し方がおかしいぞ! ていうかそれだけで罰を与えるって厳しいな、海皇!
「い、いや、それについては私も悪かった。人が説明しているときに、それを聞かなかった私が悪い。」
少し格好悪いが、このぐらい言わないとカルラは納得しなさそうだから、敢えて自分の非を認めてみた。
「か、海皇様……!!」
あ、凄く感激してる。案外可愛いなカルラ……じゃなくて! さっきなんて言った!? 海底祭? 国民に伝えたいこと!? そんなの知らねぇぇ!
これは……まずいな。ボロが出る前に切り上げるか……!
「まぁ、その、なんだ。お前はフロストに礼を言っておけ。確か今の説明はフロストがまとめたのだろう?とても短く済んだじゃないか。さすがはフロストだな。」
「は、はい……!」
未だに顔が赤いが大丈夫か? ていうか何で肌は薄い水色なのに顔が赤くなるんだろう。血液は赤色なのかね。
よくよく見るとカルラの顔立ちも人間と変わらないな。なかなか美人だし。海皇のやつ、うらやま……けしからんな。今は俺が海皇だから嬉しいが。
カルラが部屋から去った後、俺は自分の寝床を探すため、取り敢えず大広間を出て、真っ直ぐ延びた広い廊下を歩く。
地図もないし、何処が海皇の部屋なのか皆目見当もつかない。歩きながら探すしかないか……。まあ、明日何を話すか考えながら、のんびり探すか。夜なのに不思議と眠気は無いし。
それにしても……
「一体どうすりゃいいんだ……」
思わず本音が出た。
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一方その頃、佐上海心と遊んでいた友達、合計5人は、佐上と同じ異世界に転移していた。
しかし、佐上と違う点が2つあった。
1つ目は、彼らは元の姿のまま、知らない街の中に転移したこと。
2つ目は、彼らは『佐上海心』の存在を忘れていること。
彼らは転移した街でこの異世界について知り、自分たちの状況を悟った。5人でパーティーを組み、お互いに支え合いながら、生きていくと決めた。そして、元の世界に帰る方法を見つけるため、冒険に出る。
本来そこに居たはずの、もう1人の仲間を忘れたまま────────────────。
今回も読んで貰ってありがとうございます!
短すぎて今までの話を1話にまとめられそうです。
自分の頭の中を文章にするのは、やはり一筋縄ではいかないですね……。
今回はほんのちょびっと他の人達に触れましたが、次はまだ佐上君、もとい海皇の話です。
次回 部屋を探します!