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海皇やるのも楽じゃない  作者: 坂鷹孝佐
2/17

説明をお願いします!

2話目です。投稿ペースは不定期です。


今回は状況整理で、次回は説明になるつもりですが、世界観がよく分からないかも知れないので、何話かに分けて説明します。ご理解頂けると幸いです。


 フロストとカイラを大広間から追い出し、俺は独りになった。今まで話していたこの場所は、どうやら玉座の間だったらしい。いや、そんな名前なのかはさておき。


「さてと……状況整理だ」


 座ったまま、声を出して落ち着こうとした。……さっきも感じたけど声も違うんだな。地球に居た頃の声とは似ても似つかない。

ていうかこれはあれかな?


『異世界に転生しちゃいました! テへ☆』


 的な? なんだこの軽いノリは。転生だったら1度死んでるわ。こんな軽くないわ。だから転生というより、転移の方が近いな。

 

 さっきの2人の口振りからして、元々ここには『佐上海心』ではない海皇がいたらしいし。俺はその海皇の体を乗っ取った感じか。それだと聞こえは悪いな……憑依したのか! 大して変わってないが、それよりも重要なのは……。


「まず何をすべきか、だな」


 こんな事態を想像したことはないが、考えるだけ考えよう。まずはこの世界のことだな。


「うーん。都合良く説明書でも出ないかなぁ」


 まあ、ゲームじゃあるまいし出るわけ……ん?


「おお?」


 突然目の前に光が生まれた。なんだこれ?


 目の前に黄ばんだ紙が現れて、空中で停止している。何やら文字が書いてあるな……。


『      身分証明書

 名前 ポセイドン

 性別 ♂

 年齢 129歳

 職業 海皇

 詳細 海を統べる王。その強大な魔力で

    海底神殿を造り、主となった。

    また、海底都市スティアの領主であり

    長きにわたってスティアの政治を

    司ってきた。

    更には海皇軍アイビスの頭目を

    務めており、自身が軍を率いる。

    専用武器はトリアイナ。神器の1つ』


 ……ふむふむ。これは海皇についてだな。なるほど。俺はこんな設定でここにいるのか。とすると、これに書いてある通りスティアとかいう都市で政治をしないといけないのか……?


 むりむりむり!だって俺まだ高校2年生だぜ? そんな政治を完璧にこなすのは難しいって! あっ、しまった……もしかしてカルラの話は政治についてだったのか? うわー、もしそうだったら失敗した! 大臣の言うことを無視したようなもんじゃん! 俺が偽物の海皇ではないかと疑われたかも!


 くそー、ちくしょーと悶絶していると、ふと思い至った事があった。


「そ、そうだ! あいつら!」


 一緒にいた奴らはどうなったんだ!? ここに来る前までは、友達6人と遊んでいたはず。皆で集まって俺の部屋でゲームをしていたんだった。


 今になって思い出すとは……アイツらに申し訳ない。たしかあの時は、急に目の前が歪みだしたんだ。そして思わずその場に倒れて……。


 今思えばそこにいた友達は6人とも同じ症状だったのか……?全員倒れたところまでは覚えている。しかしそこからは……だめだ、記憶が無い。


「アイツらは無事なのか……?」


 もしも俺のように転移?でもしてたら会えるかも知れない。しかし何処に居るか分からない……。探しに行くか? だがそうすると海皇が居なくなるってことだよな。このスティアとか神殿はどうする? 誰か他の人に……いや、ここは恐らく海皇の独裁のはず。迂闊なことはできない。できる限り偽物だとバレないようにしないと。


 といっても姿形は元の海皇のままみたいだな。これなら少しは誤魔化せる……はず。うん。そう思いながら立ち上がって体を眺める。


 なんだか……鱗の鎧を着た人間って見た目だな。銀色の肌と、深い蒼の鱗。手足の形も人間とほぼ変わっていない。フロストやカイラとは少し違うが。


 筋肉も相当ついているからゴツいな。さらに、顔を触った感じだと結構なイケメンではないか? 堀が深い顔っぽいな。ここに鏡がないのが残念。長く生きている割に若いんだな、海皇って。

すごい魔力を持ってるって書いてたし、テレポートとかワープとか使えないか……?


 あ、どうやって魔法を使うか分かんねぇ。


 その後もあれやこれや考えていたら、奥の扉がノックされた。少しびっくりしたが平静を保つ。


「失礼します、海王様。カルラです」


 さっきの秘書か。もう戻ってきたのか?


「どうぞ」


 ギイィと音を立てて扉が開く。えっ、あれって自動ドアなのか!?カルラは扉を押していないのに勝手に開く。


「失礼します。そろそろ夜ですので明日のことについて、説明致します。昼に話し損ねたこともこの場で、手短にまとめさせていただきます」


 まじか、もうそんなに時間が経っていたか。てかフロストは?2人で来たのかと思ったが。表情に出たのか、カルラが釈明した。


「フロスト様には、報告文書のまとめをしていただきましたので、それをお伝えに上がりました……。彼は別の任務に当たっています」


 ほほう、フロストは優秀なのか。よしよし、この調子で情報を集めよう。


「そうか。では初めてくれ」


そう言いながら俺は先を促した─────。


2話目も読んでいただき、ありがとうございます!

相変わらずの文章力の無さですみません!

少しでも読みやすく、面白くする努力は致しますが、何か思ったことなどあれば、どんどんコメントして下さい。真摯に受け止めたいと思います。



次回 どうするか考えます!


サブタイトルが分かりやすすぎますね。

どうしても思い付かないので……!

しかも何故か敬語。許して下さい!

特に深い理由は無いんです……。

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