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40話【占い師、ワンピースを着る】

三つ編み眼鏡少女は、篠川から受け取った代金を自動販売機に入れいてた。

「コーヒー……」

ガシャ、ガシャと音を立てた後ボタンが光る。(篠川は、どのコーヒーだっけ)コーヒーと言っても、3種類ある。「ミルク入りコーヒー」、「ブラック」の種類は2つだが、ブラックがメーカーが違い味は2種類だった。

「うーん、中学生だしミルクでいいわよね?」

と、変な理由をつけ三つ編み眼鏡はボタンをギュッと押す。その後、自分用のピーチジュースを購入をしてコンピューター室に走っていった。


コンピューター室で篠川にコーヒーを渡すと、三つ編み眼鏡は帰宅した。

篠川はコーヒーを受け取ると、紙パックにストローを刺し口に咥えた。ズズズ……、とコーヒーを飲みながら片手で新聞を仕上げ印刷ボタンをクリック。

「はやく、帰ろぅ」

原稿をフォルダに保存して椅子から立ち上がり、鞄を手に取り大きく伸びをしてドアを開け廊下に出た。そこから、階段をパタパタとペンギン足で降りていく。

「煙草すいてぇし、酒飲みテェし…」

ポケットを探るが何も入っていない。上着の内ポケットにも68点の数学のテストが折りたたまれて入っているだけ。煙草はない。


「うぅぅ」

唸り声をあげながら篠川は階段の手すりに飛び乗り、滑り降りていった。小学校の時も、やったなぁ。懐かしいよ。


〜篠川小学校時代〜


「シノ!」

「シノ」とは同級生につけられたあだ名である。苗字から取られている。俺らの学校ではこれが流行っていた。

「シノー!やろうぜ!」

「ああ!」

篠川は頷き、手摺りに腰掛け先頭を行く友人の後を追っていた。


〜〜〜〜〜〜〜


____寮


寮に戻ると篠川は折りたたみベットをセットして横になった。

「楽しかったなぁ、小学校時代は」

その時、ジジッと音を立て空気が動き、散らばっていた光の粒が集まり始めその粒は人の形を形成していった。その数秒の出来事に俺はベットから飛び上がり様子を見ていた。


蛍のような粒は次第に繋がり、布を被った男が目の前に現れた。フワッとマントが動きマントの下の服がちらりと見えた。


マントに下に着ていたのは薄緑色のワンピースだった。(あ……)

見てはいけないものを見てしまった気がして篠川は俯いた。


「お前って……」

すると、俺の心を見透かして、

「このワンピースですか?いやぁ、貰い物っすよ。アハハ」

濃い紫色のマントの端をつまみ上げ、ワンピースを篠川に見せる。ワンピースからは細い白い脚が伸びていた。


「女、なのか?」

「ん?はい、女ですよ?アハハ。いや、でも男でもありますかね」

意味が分からない。女でもあり、男でもある。どういうことだ?


「私は、まぁ魔術を使えば誰にでもなれますし。占い師を舐めないでくださいネ」

・・・・こいつは、一体。何者なのだろう。

「私は、本来は男ですヨ?安心して下さいネ」

そう言って、パッと手を振り占い師はワンピースから黒いスーツのパンツを履いていた。

「変態かよ」

「違いますよぉ〜!あくまで魔術です」

そう言って、占い師はフードに手を掛けていた。

「おまっ!まさか……」


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