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2話【リセットお願いします。】

しばらく歩くと、繁華街を抜け廃墟の墓場の様な場所に辿り着いた。


「んな?おかしぃ。こんな所、今まで通った覚えがない……」


何処で道を間違えたのだろう。誰かに聴きたいところだが、誰も見当たらない。俺は、人運が強烈に悪い様だ。


頭をボリボリとかき、後戻りをしようとすると、今来た道は無くなり、古いテントが立っていた。こんな場所で商売をする奴がいるのか……。


「ご苦労様」などと、呟いていると……?

『お兄さん、お兄さん。ちょっと入って入って』


もう、俺は疑心暗鬼状態に陥っていた。うん、危ない。何があるか分からない!もしかすると内臓を取られて売られるかもしれない。殺されるかもしれない……


「あっ、結構っす。俺、急いでるんで」

『そんな、遠慮しないで。お兄さんの人生をリセットしてあげるから』


あっ、益々怪しい。リセットって殺すって意味じゃねーの?はい、キケーン!

「良いです。遠慮しておきます。今の人生に満足してるので」

しばらくの間、沈黙が流れる_______


『お兄さんさ、毎日毎日頭下げてばかりで辛くないの?』

なんで知ってるんだよ、コイツ!俺が、落ちこぼれ会社員だということを……!?まさか、俺の近くの人間のなりすまし?あわわわ。それなら、しっかりやらないと変な噂、流されるに決まってるだろ!


「お前、誰だよ。なんで、色々知ってるんだよ!」

『私は、占い師でもあります。貴方の事は、水晶で見させていただきました。あっ、デスクの引き出しにお菓子隠してますね?』


そうですよ!課長の目を盗んで食べてますよ!

嗚呼、怖い。ストーカーですか?てか、俺の顔も見ていないのに俺を見たとは言い切れないでしょ?


『いえいえ。全て見えています』

またまたー。嘘つきすぎだろ!なら、俺しか知らない事を聞いても……


「俺の中学の卒業アルバムは、どこにあるでしょう?」

この在りかは、俺と家族しか知らないはず。

『そうですね……。あっ、少し難しいですが……貴方の実家の…お父様の書斎、です』


コイツ……。


「当たりです。」

まぁ、いいか。コイツに俺の人生を委ねても。どうせ、生きていてもいい事ないしな。生きてたって、俺には雑用しか回ってこないし。


「シュレッダーにかけといて」が、俺の仕事。後は、荷物運びとかかなぁ〜?他は、何もない。俺がいなくなったって、いくらでも替わりがいるし。


リセットって、最初に戻るんだよな?まさか、生まれた時から?まぁいいか。


「あのぉ。人生をリセットして頂きたいのですが?」


『その気になって頂けましたか!では、どの辺りからまた人生を開始させますか?』

どの辺りからって、リセットって赤ん坊から始めるのでは!????


「どういうことですか?」

『好きな時代に戻して、楽しい生活を歩んでいただきます。』


全部戻すわけでは無いのか。ならば、中学時代!あの時から俺は、やり直してやる!

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