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24話【命の砂時計って?】

「えっ……まぁ、待っとけ」

篠川は、日和を寮の前で待たせ、砂時計の替えを取りに向かった。日和には、絶対に見せられない。


裏階段は、使い物にならない為正面から行くことに。ドアを開け、中を覗く。中からは、掃除機をかける音、洗濯機を回す音、付けっ放しのラジオの音、が聞こえてきた。


どうやら、人は居たらしい。職員が、せいぜい2,3人だろうからバレる事はないだろう。バレた場合、学校に連絡が行き減点の対象に……


俺は、裏口から入りリビングを通らないように一つ目の階段を登った。音を立てないよう、重心を手摺を掴む手に掛ける。


全、18段の階段を上ると2階の廊下に着く。そこから、右側の俺の部屋へ。扉は、毎日開けっ放しなので出入りは自由。


そっと部屋へ忍び込み、折りたたみベットの下に手を伸ばす。折りたたみにも関わらず、広げたままだ。スペースを取るが、寝る前の用意する時間を短縮する為に広げたままにしている。


ベットの下には、いつの間にか入っていた学校からの配布物や、失くしたペンが埋もれていた。


その中に、一つだけ目立つ大きな四角い物があった。あれか……、と呟き取っ手を掴み引っ張り出す。


埃を巻き込みながらその物体、黒いトランクを引っ張り出した。


「これに、砂時計の予備があるのか?」


カチッ、カチッとロックを外し蓋を押し上げる。大きさは、A4の紙くらいの小さな物だった。もっと、デカイと思っていたが。


中には、白いクッションが敷き詰められその中に砂時計が5個用意されていた。そして、茶封筒も一緒に。


まず、封筒の封を切り中身を取り出す。それは、手紙だった。


《どーも!占い師の者ですっ。つ・い・に見てくれましたね!予備の砂時計ですので大切にお使い下さい。判断を間違えないように。使い切ってから、交換を。この砂時計は、ご主人様がご利用を開始した時に砂を落とし始めます》


そう、書かれていた。俺は、急いでいた為ポケットに手紙を押し込みトランクから砂時計を1個取り出しポケットに突っ込んだ。


そして、トランクを足で押し元の位置に戻すと部屋を飛び出し、階段を駆け下り元来た道をバレないように走っていった。


これで、バレないよな?


早く、帰ろう。

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