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19話【新聞部、危機を救う大スクープ!】

どうやら、先輩は新聞部の部長らしくまた、ネタも尽きていたそうで……。

って、おい、なんで撮影してんだよ!


「このスクープは、いいわ。校内新聞も売れまくり間違いなし!」

俺は、携帯電話を奪おうと立ち上がる。

その時、動き出した体は何者かの力により強制的に停止させられていた。

俺は、制服の裾を掴まれていた。日和に。


「変に、抵抗したらオカシナ情報流されちゃうよ」

「っ……でも………」

あのまま、情報を流されるのも困る話である。けれども、この先輩がどう話を記事にするのか分からない。ゴシップ誌を作り上げてくる可能性もある。

ああ、どうすりゃ良いんだよ!その時、日和が俺の制服を掴み立ち上がった。

よろけて、危なっかしいのだが。俺の制服のパンツが落ちそうなんですけど!てか、落ちるんですけど!なんで、そこ抑えるの!?えっ!やめてーーーーー


「そんな事、流して何が面白いの?」

日和が、俺を無視して先輩に立ち向かう。(おい、俺を忘れるな!)

ハァ?と先輩は首をかしげる。携帯電話のアルバムを確認しつつ、クスクスと笑う。

「みんな、こういう話を待っているの。今までみたいな、『校内に犬が居た』とか学校の七不思議なんてもう、定番化して新聞を買ってくれない。けれども、こういう話ならバカ売れでしょ?」

先輩は、ポケットからUSBメモリーを取り出す。そして、携帯電話の画面を見せながら、

「私は、この後このUSBメモリーにさっきの写真を移し、その後自宅のパソコンで編集させて頂くわ。貴方方には、礼を言って置かなくちゃね」


そう言って、校門の門を軽々と超えていった。

残された2人は、魂が抜けた表情で顔を見合わせ、心の中で会話をしていた。

(日和、どうする?)

(篠川……いろんな意味でどうするだよね?)

(困ったな。まず、どう入る?)

(先生を、呼びましょうか)

(いや、どうやって?)

(知りません)


…………俺たちは、どうするべきなのでしょうか。途方に暮れ、1時間目が終了する10分前、門がガラガラと音を立て俺たちの道を開けた。希望の光が差してきた気がしたり。目の前にいるのは、天使?……いや、目の前には瀧本が立っていた。

「タキセン……」

四角い顔面には汗が滲み、黒いジャージは異臭を放っていた。日和は、その臭さに顔を真っ赤にして俯いている。


『すまないな。全く、気がつかなかった。さっき、美人………華が、教えてくれてな』

華?あの美人な先輩、華って呼ばれているのか?

(性格はブスだが)華って、名前なのか?初耳だぞーーー!瀧本は、息を切らし、

『教えてくれたのは、華山凛って生徒だ』


ん?ん?ん?という事は、華っていうのは名前ではなく、愛称なのか。

初耳情報が飛び出してくる。その時、日和が喋り始める。

「先生その凛さんですが、私達を置いて先に《門を乗り越えて》中に入っていった生徒で間違い無いですね」

『余計な言葉』が複数混じっていますよ〜、日和さーん!瀧本は、あゝと頷き2人を校内に入れ、門を閉めた。理解したのかよ、オジサンヨ。

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