15話【ハーレム!?】
オジサンって……。凄く、傷付く。いや、まぁ、現実社会ではオジサンに当たるけどさぁ……。俺は、何度も何度も、同じ事を考えながらジュースを、少しずつストローを使い飲んで行く。(オジサン、かぁ)
『チョッ!ダメだよ!オジサンなんて言ったら!今は、まだ14歳なんだから!』
間違っていますよ、《14歳設定》ですから。俺は、飲み干した紙パックをキッチンのゴミ箱へ捨てに行く。
ガコッ、とプラスチック製の容器に当たった音がすると同時に、紙パックは中へ吸い込まれていった。
(オジサン、オジサン、オジサン)頭の中で、グルグルとその言葉ばかりが旋回する。(俺は、オジサン。)
『そっかぁ…。まだ14歳でウチらより下なんだ〜。本当は、20歳超えてたりして』
ここの学校の生徒には、何か能力があるのでしょうか?俺の事話している時、8割は正解混じっていますよ。
トホホ。俺は、『制服から私服に着替える』という口実で自室へ戻り独りになった。扉を閉めると、鍵を厳重にする。2重ロック。
これで、開けられる心配はない。口実通り、まずはTシャツとスデニムパンツという私服に着替えると携帯を手に取る。案の定、占い師からの不在着信があった。慌てて、電話を掛け直す。
《どーも、どーも。占い師です。》
いきなりの大音量+高音ボイスに俺の耳が吹っ飛びそうになる。
《どうですか?寮生活。ハーレムじゃないですか?》
『そうですかねぇ。まぁ、ハーレムっつったって何人かは男も居ますけど』
《アハハ、そーですか。では、これで失礼します》
どんな用件でかけてきてるんだよ!イラッとしたが、やはり憎めない人間のような気がする。通話時間は、1分半と短いが長々と電話をした気分だ。アイツとの電話が少しずつ楽しみとなる俺。
よしっ!宿題に取り掛かるか!鞄から、ノートとテキストを取り出し課題を終わらせていく。漢字と、数学の問題。
しかし、10分も経たないうちに俺は、夢の世界へと旅立っていってしまった。動かした腕により、邪魔な宿題は部屋の隅へ飛ばされていった。そして、俺の周りには敵もいなくなりグゥグゥと眠る事が出来た。
あとは、枕があれば快適なのだがどこでも寝れる俺の体質のお陰でいつの間にかその事を忘れていた。そして、次起きるのが何時になるのやら……。まだ、誰も知らない。
『みんなー夕食だよ!』大好きな、夕食の合図が遠くの方で聞こえるが夢の中の住人に足を引っ張られてしまい起きる事が出来なかった。




