10話【チャラチャラ電話】
まぁ、怒るのも無理はないかもしれない。時間も考えることなく、電話をかけてしまったのだ。
明日、謝ろう。俺は、ノートを閉じると鞄に戻し折りたたみ式の硬い、ベットにゴロンと横になった。現役の中学生は、素晴らしい。勉強ができる上に、説明もできる。天才だな、うん、天使だ。これからは、しっかり自力で頑張らないといけないのだが…………
俺は、やる事を無くしてしまった。宿題が終われば、何をすればいいんだっけ?えっと、現役は何をするのだろう?そうだ、ここは寮だ。現役………中学生は、俺一人だっけ?嗚呼、めんどくせぇ。寮に俺一人かよ、中学生は。
俺は、もうヤケクソになりベットに入り、眠りについた。しかし、まだ明るい夕方では体が睡眠に向かえない。この寮の夕食までも、まだ2時間ある。
その時、また携帯が鳴ったのだ。
ルルルルルルル……
俺は、妙に活き活きとし携帯電話を手に取った。通話ボタンを押し、名前を見る。名前は、出ていなかった。間違い電話、だろうか……
「はい、もしもし。篠川ですが?」
『あっ!篠川君!?さっき、美和に連絡先教えてもらったんだ〜』
誰だよ、コイツ。チャラ女。
『私は、美和の友達。玲奈!ヨロ!』
玲奈?だぁれ?
「どこの、クラス?」
『アハハハーそうだね、知らないよね。隣のクラス』
…………美和、なんで俺の番号を教えているんだよ。チッと舌打ちをして、俺は「じゃあな」と電話を切る。
玲奈は、「ええ〜」とつまらなそうにしていたが、人の事はどうでもいい。ガン無視のまま、会話を強制的に終了させた。画面には「電話帳に登録しますか?」という案内が表示される。とりあえず、だが決定ボタンを押した。




