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【詩集】射してくる夜明けの光

【詩】「はるのうそ」「ためいき」

作者: につき

「はるのうそ」




ひゅうひゅうと、

はるの風がとおっていく。


さくらを散らせるはるの風。


かぜを引かせるはるの風。


はなびえの風がほんとうで、

さんかんしおんのしおんはにせもの。


はるは、

あたたかいかおをして

みんなをだましている。


だまされそうにない百合だって、

そのうちに咲いてしまって、

くしゃみする。


ぼんやりしている躑躅つつじなど、

咲いてふるえてのくりかえし。


それでも

はるは、

とってもきれいな花火のように、

咲いて消えるしゅくめいだから、


どうぞ腹を立てずに

だまされてやって

下さいな。







「ためいき」




むねのなかに

くもがある。


はきだせば、

いろづいたはっぱのよう。


ぽろりぽろりと

こぼれるあかきいろ。


からからと

じめんをころがっていく。

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― 新着の感想 ―
[一言] 二編とも、すっと心が軽くなるような、やさしい詩でした。 三寒四温とか、暑さ寒さも彼岸まで、とか、その通りだと感心する時もあれば、だまされて風邪をひく時もありますよね。 くしゃみする百合や震え…
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