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淡雪  作者: 波音
8/9

戸惑い

やらかした。あーして怒鳴るつもりなかったのに、これじゃまるで、川西の彼氏に俺が川西のこと好きっていってるよーなもんじゃねーか。

「くそっ!」

電車に乗りながら、まだととのわない息遣いで俺は呟いた。明日からあいつにどんな顔して会えばいいのだろうか?仲を俺のせいで余計こじれさせてないだろうか?ただただ不安になる。そして同時に、もうダメだ。自分の気持ちに嘘はつけないと思った。どうやって、家に帰ったかも記憶が曖昧なままベッドに転がった。ふと携帯を見ると、光からのメールがきてた。

<洸ちゃん大丈夫?もう家にはついた?>


そういえば俺、光に仕事終わった後メールしてなかったな。

<ごめん終わって、家にも帰ってるよ。ちょっと仕事のことで考えてた。ごめん!>


そうメールをすぐさま返す。

あーあ。うそついちまった。もう止まらないかな俺の気持ち。どうあっても光を傷つけてしうのかな。胸が痛くて痛くて仕方がなかった。気持ちがすっきりしないまま俺はそのままねむりについた。


電話の着信音で目が覚めた。うわっ!やってしまった。

「もしもし、すみません今起きました!」


寝ぼけながら俺はいった。


「ふふ。あはははは。」


すると電話の向こうからは高らかな笑い声が聞こえてきた。え?あれ?光?んーー?少し目が覚めてきて、よくよく考えるとそういえば今日は休みだった。


「あ、ごめん光。仕事に寝坊したと思ってすげー焦った。かなりねぼけてた。」


恥ずかしさを隠せず、頭をかきながら俺はいった。


「ふふ。いいよ。いいよ。面白かったから。ちなみの洸ちゃん今もう10時だよ?昨日あのあと一件のメールだけで連絡ないし心配になって電話しちゃった。ごめんね。じゃあ、私授業だから!また後で!」


光の笑いっぷりがすごかった。一方的に電話は切られたが、切る最後の最後まで笑ってやがった。くっそー。光はいま大学生で、俺は基本的に平日が休みだから今日みたいに電話で起こされる時がある。いつもは不機嫌になるとこだが、まー今日は俺が確実にわるいな。それと同時にすごい罪悪感が押し寄せた。そーだよな何一つ解決はしてないんだよなー。


携帯を見ると光からのメールと、川西さんからのメールがきてた。俺はすかさず川西さんからのメールを確認した。


<今日は本当にありがとうございました。仕事終わりに呼び出してしまってすみません。しかもあんなにどなるほど本気で私の話聞いてくださってありがとうございました。嬉しかったです。彼氏とは、また少し喧嘩しちゃいましたけど、本当にすみません。>


うわーやっぱりやらかしたやつ。てか俺なんで寝てたんだよー。とりあえず光に謝罪のメールだけして、川西さんにメールを返す。


<いや、困ってる時は全然頼ってくれていいしむしろ嬉しいし。そっかやっぱ俺のせいでそーなっちゃったか。本当にごめん。>


罪悪感すごいよ。どーしよもー俺のバカ野郎。つか、もーどうしたらいいんだよ。またベッドに横になって考える。何一つまとまらない頭を必死に使う。だけど、結論川西さんの事しか考えれなかった。静かに涙が俺の頬をつたう。いや泣きたいのは光の方だろう。俺が泣いたらダメだろ。違うだろ。


「あーもー嫌。寝よ。」


とりあえず寝直して、夕方また考えよう。自分の中に芽生えた感情を押し殺しながら、再び眠りについた。


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