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淡雪  作者: 波音
5/9

ユラユラ

イライラする。自分にただひたすらに。大事にしたいな。傷つけたくねーな。

なー俺はどうしたい?そう自分に聞く時点でもう答えは見えてる気がする。

そんな自分なんか嫌いだ。自分がこんな感情的な人間だったとはビックリだな。あー、もういいや。考えても始まらねー。とりあえず仕事行くかー!


電車に乗って仕事に行く。無意識に俺はお前を探してるみたいだ。んーただ、気になるだけ。気に入ってるだけ。あ、てかあいつきょうやすみじゃない?それ分かった瞬間に一気に落ちるテンション。あー我ながらうざい。


「おはようございまーす!おやすみありがとうございました!」


「おうおはよう!」


全員に挨拶回ってから、いつもの自分のポジションに向かう。


「昨日は忙しかったですか?」


「いやー普通だな。」


店長がニコッとした。うちの店は店長の個人経営の店で、中華風居酒屋みたいな店だ。これが割と繁盛しててさ、もう1店舗チェーン店出そうかなんとか悩んでいるそうだ。この店は大体20人程が入るかの小さな店だから。もともとこんなに繁盛するとは思ってなかったみたいだ。


「それよか、河原今月末の飲み会付き合えよちゃんと!」


今は12月だから、末はみんなで飲むのだ。うちの方針。なぜなら正月は休むから。常連さんの新年会など大きな宴会が入らない限りは。


「はい。わかってますよー。」


俺は笑顔で返す。今年はあいつもいることだしな。ってダメだ。またあいつのこと考えてる。もーーー俺しっかりしろよな。


「よし!河原そのいきだー!」


たわいもない話。辛いはずの職場がいつの間にか楽しくなったのはこの店長のおかげだ。本当に俺ここで働けてよかったと思うわ。光とも出会えたしな!

1日の大抵は仕込みで終わる。こんな風なことを考えながら仕事をしていたら、またいつのまにか1日が終わるのだ。


「おつかれさまでーす。」


俺はそう言ってそそくさと店を出た。携帯を見て、光にメールを送ろうとした俺の手が止まった。川西からメールが来てたからだ。ていうか着信も入ってるし。頭よりも先に体が動いてた。


プルルルルルル………。


「はい!河原さんですか…?」


「おう!俺だどうした?」


「あーいやー。……………。あの今大丈夫ですか?」


電話越しに聞こえるその声はどこか元気が無くて、かすれてた。


「おう!なんかあった?大丈夫か?川西さん?」


「あのー今から会えますか?ご飯でも行きません?お腹すいちゃって。あはは。」


「え?まだたべてないの?オッケー。川西さんの最寄の駅までいくわ!」


「あ、いや、今職場の近くまで来てるんで、駅で待ってます!ありがとうございます!」


「分かった。すぐいく!」


俺は走り出していた。もー体の方がいうこと聞いてくれなくて、心配で仕方なかった。いつもうざいぐらい元気なあの声が、無理やり元気を作るのが嫌で嫌で仕方なかった。なにがあったのか。とにかく早く会いに行こう。寒空のなか、俺は駅まで全力ではしった。





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