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200文字小説集

深夜の公園で(200文字小説)

作者: 日下部良介

 彼女にフラれた。

 公園のブランコで一人揺られる。


「元気出せよ」

 いつの間にか一人の少年が隣のブランコで揺られていた。

 僕は思わず時計を見た。深夜2時!?

「君、一人なの?」

 少年は頷いて微笑む。

「家の人に怒られるよ」

 少年は首を振る。

「早く帰った方がいいよ」

「元気出せよ」

「分かったから」

 少年はにっこり笑うと、ふっと消えた。


 次の日、その公園にブランコはなかった。

 1週間前、事故で子供が死んで撤去されたのだという。





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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読いたしました。 優しい幽霊ですねえ。最後にブランコで遊んでから逝きたかったんでしょうか。 良い話でした。
[一言] 拝読致しました。 実話っぽくて怖いですね。
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