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自己紹介欄掲載作品

住めば都の牛髑髏タウン

これは何かというと、私のマイページの自己紹介欄に書いてあったものです。あっちを更新したので今までのは改めて短編として投稿しておきます。

チャラララッチャラ~ン


「始まりました!」

「皆さんこんにちは「住めば都の牛髑髏タウン」のお時間です」

「司会は私、東日暮里テレビ新人アナウンサー坂野と、」

「私、ベテラン柴野がお送りいたします」

「柴野さん、さっそくですがこの番組はどんな番組なんですか?」

「えーとですね、ぶっちゃけ放送枠が余ったから適当な情報を垂れ流すコーナーだよな、これ」

「し、し、柴野さん! それはカンペじゃありませんよ!」

「あ、いかんこれは編集会議の時に誰かが言った悪口をメモした奴だ」

「え、えーと……この番組は選りすぐりのコンテンツを皆様にご紹介していく新感覚情報バラエティです!」

「…………」

「わぁ、そうなんですか! それは楽しみですねぇ」

「一人でご苦労様です坂野さん」

「はい、柴野さんがベテランなのに使えないせいで私は一人で二倍仕事をしなければなりません! では気を取り直して最初のコーナーです!」

「巻いて! 巻いて! 時間が無い」

「違います柴野さん。それもカンペじゃないです」

「あ、そうなの? わざわざこっちに見えるように出してるから読めばいいのかと思って」

「はい、勤続27年とは思えない素人ぶりに私もビックリです。では最初のコーナー! 『そんなあなたにはこの小説がオススメ!』」

「では最初のコーナー、えーと、そんなあなたには……」

「そのカンペはもう読まなくていいんです、柴野さん」

「なるほど、二度手間ですもんね」

「いえ、そういう問題じゃありません、もし良かったら黙っていていただけませんか」

「すいません、真面目にやります」

「そうしていただければと思います」

「はい、では先週までのダイジェストを見てみましょう」

「え、そんなのあるんですか?」

「はい、あるんです」

「……今週が放送第一回なのに?」

「ところがあるんですよ」

「あの、スタッフも困惑した顔をしてるんですが……」

「では、VTR、どうぞーっ」

「え、始まるんですか……? あ、こちらの大画面ですね、はい。……何が映っているんでしょうか? 非常に気になるところですが……あ、映りました……これは……スタジオですか?」

「はい、先週のこの時間のスタジオの様子です」

「セットも無いようですね……あの、柴野さん……誰もいないようですが」

「当然です。まだ先週の今日はこの番組の企画書さえありませんでしたからね」

「で、ですよね……。あの、このビデオには何が映ってるんですか……?」

「まあ、見ててください。たぶん、何も映っていませんから」

「ええ、はい」

「……」

「……って、ダメじゃないですか。何をやってるんですか、ちょっと柴野さん、時間の無駄じゃないですか!」

「止めましょうか?」

「お願いします! 止めてください! そしてできれば帰ってください!」

「しかしまだ定時時間内ですが……」

「プロなら番組の放送される時間くらい意識してください! これ深夜番組ですよ!」

「ああすいません、大丈夫、うちの会社で定時と言えば午前二時のことだから」

「そんな笑えない冗談はやめてください! ……もう無視して進めないと放送時間が終わってしまいますね、進行します」

「大丈夫みんな出社も凄い遅いから……」

「このコーナーは、視聴者の方から頂いたハガキを紹介し、それにあわせて小説をオススメするコーナーです」

「僕なんか今日来たの午後四時だよ?」

「最初のハガキは東京都、シュガーシュガーゼリーちゃん14歳。私は最近、クラスに気になる男の子がいます。彼のことを考えると授業中もボーッとしてしまって、困っています……」

「14歳がこんな時間に起きてるんじゃない!」

「突然入ってきてトンチンカンなことを言わないで下さい」

「今何時だと思ってるんだ! この番組は深夜一時開始だぞ! もうえーと……二十分経ってるから……一時二十分だ。そんなだから授業中ボーッとしてるんだ」

「あの、ほら、受験勉強とかで深夜まで起きてる子もいるんです。頑張ってるじゃないですか」

「あ、今気がついた。よく考えたらこの番組第一回なんだから視聴者なんかいないじゃないか。なぁんだ、それスタッフが書いたサクラのハガキだろ? おいおい、なら何の問題もないじゃないか」

「ちょ、ちょ、ちょっと柴野さん!」

「え、何?」

「……あの、私は今、信じられないものを見た思いで一杯なんですが……」

「え? あれ、何みんな怖い顔してるんだよ。だってそうじゃないか、この番組はまだ一回目で……あれ、何、僕何かいけないこと言った?」

「業務連絡です。たった今スタッフから、この番組の司会は私ひとりでということが決まりました」

「え? 何だってそんなバカな……あ痛っ。なんだ、何をする、離せ! おい、離せ! ……」

「ええ、視聴者の皆さんには大変お見苦しいところがありましたところをお詫びさせていただきます。それでは気を取り直して……え? あ、嘘! もうこんな時間? え、ええ、時間になってしまいましたので本日はここまでです。それでは、また来週~」


チャラララッチャラ~ン……

坂野さんと柴野さんの出演(?)作品:

「それでも彼女を愛せますか?」

「彼氏彼女の秘密 ~全力ですれ違う二人・3~」

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