誰にも言えない夜
今、私は深夜の公園にひとりでいる。
私は25歳。
ブランコに揺られながら、静かに時間を過ごしている。
けれど、心は落ち着かない。
隣のブランコには、私をつけ狙うストーカーが寝ている。
まるで何事もないかのように、すぐそばで。
私は実家暮らしだが、家族はよそ者を極端に嫌う。 だから、このことを誰にも言えない。
最近は仕事に行かないことが多い。家族には仕事に行っていることにしている。今日も残業だと伝えている。
私は人が嫌いだ。 けれど、今隣にいるストーカーは好きだ。
かわいい、かわいいストーカー。