登場人物紹介
・黎華 17歳前後。男。
物語の主人公。紫交じりの長い黒髪と、桃色に青が混じった瞳が特徴の女装姫。
とある霊峰のてっぺんにある『水晶宮』で巫覡として収まっている。
神や聖獣などの声を聞き、民に伝える立場と言うのは表向き。
実際は宮から出られず、黎家が受け継いできた神通力『花丹』を使い、霊峰そのものを守る生贄。
黎華は自分で花丹を精製することが出来ずに、男を通わせることでそれを補っている。
人より僅かほど長く生きられる程度の、人間寄りの真人。
6、7歳くらいの時に双子の妹と立場を入れ替わり、女性として生きている。『黎華』という名前も妹のもの。
・尹馨 外見年齢24歳。男。
一つどころに留まらず、じっくり時間をかけて遊歴を行っている流れの剣士。
最終的な目的のために水晶宮へとたどり着いたが、黎華と出会いその目的と運命が変わっていく。
大層な美男子で長身でもある為、街を歩くたびに女性から熱い視線を受け続けているが、それらには一切答えたことが無い。他人にあまり興味を抱かない。顔に似合わず酒が好き。どんなに飲んでも酔わない体質。
腰ほどまである黒髪と青竹色の瞳を持つ。
人間のような姿をしているが、実際は人間ではない。字は尹虞淵。別名がもう一つだけある。
・沈梓昊 外見年齢22歳。男。
尹馨の配下。黒髪金目で面倒くさがり。尹馨より背が高く、恵まれた立派な体躯をしているが、剣は佩かずに戦闘もあまり行わない。
頭脳派で情報収集に長ける。常に何かを思案していて、人の倍の先を見据えている。
酒好きだがすぐに酔っ払い、その度に相棒の英雪に迷惑をかける。
実際の姿は伝説の生き物とされる黒い一角獣の『カイチ』。
・沈英雪 外見年齢22歳。男。
尹馨の配下。銀髪金目。潔癖症で掃除好き。白い服を好んで着る為に通りを歩くと目立ってしまう。
女性寄りの美人。見た目に反して凄腕の剣士。額に鉢巻きをしているのはもう一つの目を隠すため。
梓昊とは腐れ縁。あまり近寄ってほしくはないと常に思っているが、言い返せない。
趣味は料理。行きつく先々で地元の味を研究するのが楽しみ。
実際の姿は伝説の生き物とされる白い獅子の『ハクタク』。
・月樹 外見年齢7歳程度。女性。
天上に住む天仙及び神。
幼女の姿をしているが実際はとても長寿。実際の姿は瑞獣の鸞。四獣の長。
人の姿をしているのは趣味。天色の髪と大きな金目が特徴。
人界の平和と幸せを何より願っている。人の色恋沙汰が大好き。
梓昊と英雪は直轄の配下。
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・黎静
謎の術士。弓使い。
・霊亀
水晶宮の霊峰で眠っている。月樹の子供。
・麒麟
月樹の夫。行方不明。
・応龍
月樹の子供。行方不明。