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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

頭にキノコの生えたおっさん


 頭にキノコの生えたおっさんがいる。

 おっさんの前にランドセルを背負ったひとりの少年が近づいて来る。

 少年はおっさんの前で立ち止まり、おっさんの頭を見上げる。

 おっさんの頭には多種多様な、おびただしいほどのキノコたちでひしめきあっている。

 その数は数えきれないほどである。

 大きなキノコ、ちいさなキノコ、太いキノコ、細いキノコ。色合いも多彩で赤色、黄色、緑色……。

 様々で色鮮やかなキノコたちが所狭しと生えている。

 おっさんは少年の前に自らの頭を差し出す。

「好きなキノコを採りなさい」

 少年は太くて白いキノコを右手でギュっと強く握りしめ、力任せにおもいっきり引っこ抜く。

「いってぇー」

 引っこ抜かれた箇所が頭皮がもげ落ち陥没し血がにじんでいる。

 少年は右手にキノコを持っている。

 キノコの根っこの部分には、おっさんの出血した頭皮がこびりついている。

「そのキノコを食べてごらん」

 頭にキノコの生えたおっさんが言うと、その少年はキノコを食べはじめる。

 するとみるみるうちに少年の姿、形が変わっていく。肌の色はグレー色に変色していた。

 おっさんの目の前にはランドセルを背負った宇宙人のグレイが立っている。

「そのキノコは宇宙人になるキノコじゃよ」

 グレイになった少年は無表情で微動だにしない。

 グレイになった少年の右肩を軽く叩き、

「達者でのぉ」

 そう言い残し、頭にキノコが生えたおっさんは、にこやかな微笑みを浮かべ両手を後ろ手に組み蟹股歩きで立ち去って行く……。

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