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ベッドタイムストーリーはワンダーランド??
少し眩しいな。
まぶたに光が差し込むのが少し不快に感じる。
また寝ぼけて、照明のスイッチを押してしまったのか。
ふんわりとした意識の中、照明のリモコンを手探りで探しているといきなり声をかけられた。
「やぁ、お目覚めですか?」
ん??誰の声?
俺の部屋には悲しい事に俺しかいない筈。
テレビはつけてないし、動画みて寝落ちもしてない、、、、ヤバい鍵かけ忘れた??
そういえば、昨日は酒を飲んで帰って来たからあり得ないことはない!
やばい!やばい!!
瞬時にこの危機を回避すべく寝ぼけた頭を最大限に回転させる、うん、させるにはさせたが取り敢えず目をあけることしか選択肢が無かった。
目に写ったのは男でも女でもなくて、
いや、そもそも人間でもない。
えっ?兎さん。。。??
アリスインワンダーランドは確かに不思議な国の物語だったけど中年が主人公ではなかったような。。
混乱しながらも表にでた言葉は
『あっはい、こんばんは』
とかいう、そう!若者には決して出来ないであろういぶし銀の経験がなせる当たり障りの無い反射の言葉でした。