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みんなで私の背中を推して  作者: 多手ててと
後編:大学生編

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290/292

288.記念撮影会(11)

香織は少し考えながら話した。


「千夜ちゃんの目的は、4年生の間に将棋を盛り上げることね」


「はい。そうです」


「それには私も賛成するわ。でも手段は考えた方が良いと思うの」


「手段ですか?」


香織はうなずいた。


「千夜ちゃんは自分がもっと非公式戦に出れば盛り上げることができるんじゃないか、って考えているでしょう?」


「はい。うぬぼれているかもしれませんが、私もお力になれるのではないかな、と思います」


「そうね。それは間違ってないと思うわ。でももっと良い方法が無いか考えるべきだと思うの」


香織は自分が言おうとしていることが詭弁ではないかと考えた。今から話そうとすることに、香織の、鎌プロの利益がないとは言わない。


「他の方法ですか?」


「そう。非公式戦を盛り上げることは他の棋士でもできるわ。でもこれはあくまで第三者の私の私見だけれど、非公式戦はロイヤリティマーケティングの側面が強いと思うの」


つまり既存の将棋ファンとの関係を深めるマーケティング戦略。これはとても重要なことだ。だが将棋や棋士を知らない人が見ても楽しめるコンテンツと言えるだろうか。


香織は新規のファンを呼び込む戦略としては弱いと思う。


「でも千夜ちゃんなら新規のファンを呼び込むこともできると思うのよ」


ロイヤリティマーケティングに対してはアクイジションマーケティングと呼ぶ。


「確かに音楽とか演技のファンの方から『将棋も観戦するようになりました』という声は聞くようになりましたね」


「そういう方もいらっしゃるでしょうね。だから4年生ではそちらに力を入れてみない? 私にちょっとした考えがあるの」


まだ動き始めたばかりなんだけどね。そう言って香織は千夜に自分の構想を話し始めた。




今年度第4四半期成績(1月~3月)

1月上   女流名人戦  第1局   〇 蒔苗あかり 女流二段

1月上   順位戦 B1第11局   〇

1月中   白銀戦 A級 第4局  〇

1月中  夕陽杯  本戦  1,2回戦 〇〇

1月中   玉将戦第1局 〇 小田桐勇 玉将

1月下   竜帝戦3組 2回戦   〇

1月下   女流名人戦  第2局   〇 蒔苗あかり 女流二段

1月下   玉将戦第2局 〇 小田桐勇 玉将


2月上   順位戦 B1第12局   〇

2月上   王者戦 2次予選  1回戦 〇

2月上   女流名人戦  第3局   〇 蒔苗あかり 女流二段 <防衛>

2月上   玉将戦第3局 〇 小田桐勇 玉将

2月中   王偉戦  本戦リーグ紅  第1局 〇

2月中   公共放送杯本戦決勝 〇 御厨陽翔 名人

2月下   玉将戦第4局 〇 小田桐勇 玉将 <奪取>

三冠(鋭王・棋神・玉将)/九段/女流七冠

2月下   竜帝戦3組準決勝   〇

2月下  夕陽杯  本戦  準決勝・決勝 〇〇


3月上   王偉戦  本戦リーグ紅   第2局 〇

3月上   順位戦 B1第13局   〇

3月中  王者戦 2次予選  2回戦 〇

3月中   白銀戦 A級 第5局   〇

3月下  王偉戦  本戦リーグ紅   第3局 〇

3月中  王者戦 2次予選 決勝  〇


<今年度成績>

棋戦:71勝7敗   勝率0.910

      ※年度最高勝率 歴代2位

      ※年度最多勝利数 歴代1位

      ※最多連勝  30連勝(継続中) 歴代4位(暫定)

      ※最多対局数 (歴代8位)


女流棋戦:28勝無敗  勝率1.00


タイトル等:

  玉将(New!)

  棋神

  鋭王

  女流名人(3期)

  女流王者(4期)

  所沢桜花(3期)

  女流玉将(3期)

  聖麗(3期)

  女流王偉(3期)

  女子オープン女王(4期)

一般棋戦:

   公共放送杯(3連覇)

   夕陽杯(4連覇)

   星雲戦(3連覇)

   将棋チャンピオンシップ(連覇)

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