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自称ヒロインに婚約者を……奪われませんでした  作者: 影茸


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第13話 義妹の自信

アリミナ視点です。

「何なのよ……あの男……」


第二王子が去ったのは、それから数時間後。

その時には私は、疲労の極地にあった。

自室の中、私はベッドの上にだらしなく項垂れながら、怨嗟の声を漏らす。


……惚気のダメージは大きく、正直あと数日はお姉様の顔を見ただけで、惚気が蘇りそうな気がする。


「何が、第二王子は婚約者を疎んでいる可能性があるよ。溺愛しているじゃない……!」


その情報は、かつて私の恋人であった貴族から聞いた情報だった。

けれど、その情報と正反対な愛情を第二王子はお姉様に対して示していた。

あまりの食い違いに、私は苛立ちを示す。

何が好きで、あんな惚気を聞かされないといけなかったのか。


私は憔悴した面持ちで、恨み言を漏らす。


「知ってたら、もっと別の方法で落としてやったのに……!」


そう呟く私の顔には、一切の気負いは存在しない。

その言葉は、決して私にとって過言ではなかった。


いくら第二王子がお姉様に想いを寄せていようが、私には問題なく落とせるという確信があった。


「それに、私にはお父様がついているのだから」


自分の力となる存在を思い浮かべ、私は小さく笑みを零す。

何がどうあっても、第二王子を落とせることを疑いもせず。


「……第二王子がすぐに私に落ちなかったことには驚いたけど」


本来の想定であれば、私が声をかけただけで第二王子は落とせる。

そう、私は考えていた。

けれど、まるで想像していない行動をする第二王子に、一瞬私の頭に疑念が浮かぶ。


即ち、第二王子は本当に世間で言われるような、役ただずなのだろうか、と。


「ふふ、お姉様程度に心酔している人間に、私は何を考えているのかしら」


だが、その考えを私は笑って、すぐに否定した。

確かに美しくないとは言わないが、平凡なお姉様にあれだけ心酔する第二王子に何かがあるなんて考えられない。


「とっとと、誘惑して終わらせてしまおう」


……そう計画を練り始めた私は、自分の考えを疑いもしなかった。

次回、アイリス視点に戻ります。

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