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大変長らくお待たせしましたっ!!!m(._.)m_(._.)_m(__)m

ペコリ

--「くそったれが!!!

ざっけんな!!!」

あまりにも絶望的なこの状況に叫ぶ事しかできない自分に嫌気がさす。


--何か手は無いのかよ?!

くそ!

リアルスキルはねぇ、

使えるスキルもねぇ、

称号だって意味がねぇ、

所持金に至っては無一文。

アイテムだって使えるのがない………

せめて誰か助けが呼べれば………


--あっ!

もしかすれば?!

[狐さん召喚用陣]×1

これが使えれば!


UIを操作して、[狐さん召喚用陣]×1を収納箱(インベントリ)から出す。

そこには、大体15㎝四方位の正方形の真っ白な紙があった。

--ん?あれれ?おっかしーぞー?

どうやって使うのだろ?

う~ん。念じてみる、とかねぇ?

………やってみるか。

使いたいっ!はぁぁぁぁ!

ん?なんか力を吸われる感じ?これであってる?!

念じる時間に比例してどんどん力が吸われ、そして眠気がいっしょにやって来る。

あ、ヤバイ

寝そう………


そして眠気が限界ギリギリになりそうになったとき!

真っ白だった紙の中央に小さな火が表れ、その火が細い線となって紙に魔方陣を描く。そして完全に魔方陣が完成したとき、炎が赤色から青色に変わり、その中からあの狐さんの姿がうすぼんやりと出てきた。

あまりにも幻想的な光景に眠気が何処かへ吹き飛んでしまった。そしてふと気がつく--

--このままだと狐さん落ちちゃう!

慌てて狐さんの姿が出現したところに手を出して優しく掴む………こ、これは?!………キモチイイ………

まだ、完全に出現してないし………むにむにしてもよいよね………?

むにむにしちゃおう………むにむにむにむにむにむに………


「何をしているのじゃ?」←ジト目


--はっ!ヤバイ!

斯々然々、何があったのかを話す。

--そういうわけで助けてほしいのです。


それに対する狐さんの答えはもちろん--











--何故じゃ?






ありが………へ?!

イマ、ナント?!






「何故妾が助けなければならないのじゃ?」


「でも、だって………」


「妾とあの童との間に何の関係があるのじゃ?

何故妾があの童を助けなければならないのじゃ?」


「お願いします!手伝うだけで良いので!」


「………はぁ、何故じゃ?何故はづきよ、お主は何故あの(わっぱ)に気をここまでかけるのじゃ?何がお主をそこまで助けたいと願う思いを駆り立てるのじゃ?」


--っ!

「そ………それは………別に


いいだろ………」


「ふん、助けたい、救いたいとほざいても、所詮はヒトの戯言(たわごと)か」


「じゃ、そう言うあんたはどうなんだよ!

守護九尾と呼ばれていたのじゃないのかよ!?

助けたくなくなったのかよ?!

守りたくなくなったのかよ?!」


「ふん、藪から蛇に何を言い出すのかと思ったら………

それは過去の事、もう過ぎた時の行いよ。

只の気まぐれ、長き時を生きし者の戯れよ。」


「戯れだったとしても、どうして止めちゃったのさ?!

もう、助けたいと思わないの?!

嫌いになったの?!嫌になったの?

ねぇ、どうして--」


それが狐さんの忌諱に触れてしまったのだろう、その言葉を言い終わるか否や狐さんはーー

「これ以上話すな!言うな!その事を妾の前で話すな!

お主にわかるか!?残される者の寂しさを!ヒトの命は脆く、儚い。それは霧のようにすぐに消え失せて、花のように直ぐに散ってしまう!妾は幾度となく見送ってきたのじゃ!また出逢い、その悲しみを一時ばかりは忘れられても、また別れ、また悲しみにうちひしがれる。それがお主にわかるかと聞いているのじゃ!!!






わかるのかと、聞いているのじゃ………


………グスッ」

最初は烈火の如く激しい口調で言ってきたものの、その声は段々小さくなり、最後にはその声は今にも消え入りそうな迄になってしまった。


あー………もう!こんな悲しい過去を持っているとか!

悔しい!でもこっちだって悲しい事はあるし!

くそっ!色んな事がぐちゃぐちゃ混ざる………

ぐぬぬぬぬ………

ええい!ままよ!


「わかるかよ?!

あんたは九尾で、俺は人間だ!

あんたとはまったく違う時間の流れに住んでいるものだから!

だけど!

思い上がるな!

自分ばっかりが悲しい思いをしてきたとか思うなよ!?

こっちだって………俺だって………くそっ!

………ぐずっ




とにかく!そっちばっかりが悲しみを知ってるとか言うなし!

………ぐずっ


あーもう!!

だぁ!!!

俺と契約(コントラクト)を結べ!

それでいいだろ?!」


「--はづき………お主はいったい何で………そこまでして?」


「何で………って?

もう、十分なんだよ!悔しくって、辛くって。なのに涙もろくに流せない!そんな自分が嫌になって!!もうそんな、そんな思い、俺だけで良い!俺みたいな奴、もう二度と現れなくていい!それだけだ!」


そう言い終わるとほぼ同時に僕はの身体は何者かに押し倒される--

ヤバッ!

目を閉じ、来るであろう衝撃に気持ちだけでも備えるーー

しかし、頭を打った感じはない………

どうなっているんだ?


訳がわからん………とりあえず落ち着こう。

次、何をしよう。情報、情報が欲しいな。

そう思いゆっくりと目を開けるとそこには………


とっても大きくなった狐さんがいた。

………え?比喩なのかって?違う。

本当に狐さんが

「大きく」

なっていたのだ。


そしてその狐さんはその手(いや、前足か)を僕の胸に置きながら。

俺の真意を問うように。

一言一言。

いままでの感情に任せて言葉を発するような事をせず、

ただひとつひとつその言の葉を紡ぐように。

聞いてきた(問うてきた)


「お主は、本当に良いのじゃな?

覚悟はあるのじゃな?

例え妾にこの身を捧げ、

契約(コントラクト)

を結んでも。」


「ーーっ!!」

怖かった。

いままでの人生の中でも一二を争うほどの怖さだった。

怒りもせず、声を荒げることもせず。

しかしその真っ直ぐに僕を見つめる双眼がこの心の奥底まで見透かされているようで。


目を反らそうとした。

でも、狐さんの視線が僕を縫い付け、

動かす事すら許されない。

そんな感覚に陥いる。






暫しの沈黙ーー

一匹の狐はは人を見つめ、

見つめられし人はその(まなこ)に囚われ。

時が止まりしこの空間の中、唯一自由に振る舞うことの許されていた者達が動く事を拒否したことにより、この世界はまるで絵画のようになる。

しかし、すべてに置いて始まりがあれば終わりがあるように。

この様々な偶然が重なりあい、生まれたこの場もまた、終わりを迎える。

「ぼ、僕はーー」

(まなこ)に囚われし人が、答えを出し、告げようとした時、彼は狐の目尻に光る何かを見いだした。

つい、質問が口を衝いて出てしまうーー


「泣いていたの?」


「泣く?何故じゃ?何が悲しくて泣かなければいけないのじゃ?




………グスッ」






ぽふっ。






なでなで。






「ーーなっ、何をするのじゃ!?」


「え~?撫でているだけですよー?」


「くっ!」


そう唸りながらも狐さんは何も行動を起こさずにただ撫でられるがままになっている。


ーーやはり、「あの時」のことなのだろうか………

辛くって、恐かったのだろう。

助けても、助からなかったのか、助かったが、死んでしまったのかーーふと思い出すのは、あのアナウンスーー

[ーーーーーシークレットクエスト・失われし守護九尾の力を求めてーーーーー]

あの中の「守護九尾」という単語、そして狐さんと話した会話から想像するに、後者だったのだろう。


辛かったのだろう。

悲しかっただろう。

助けて、その時は救われても、時は残酷に別れを突きつける。助け、救い、出合い、そしてまたくる別れーー

それがどんなに辛いことか………

はっきり言って、僕にはわからない。

ほんの少し、似たようなことを経験したことはあっても。


恐い。でもそれは狐さんもいっしょだ。


失う怖さに囚われている。


でも、それはそれ、これはこれ。

そう自分に言い聞かせ、狐さんと契約しようとする。

ーー契約(コントラクト)ってどうすればいいんだろ………

とりあえず、手を伸ばして契約(コントラクト)って言ってみる………かな?

手を伸ばし、契………(コントラ………)

ふと、狐さんがこっちを見てくるーー

そしてさっき聞かれた事が頭にフラッシュバックする

ーー「いったい何で………そこまでして?」ーー

俺は、僕はーー

誰かに失う辛さを味わう事をさせたくないーー

いや、それは自分のエゴなのじゃないか?

自分勝手で自分本位で自己中心的でーー

僕はこんな事をする事は許されていないのではないか?

僕は、俺はーー






ぴとっ!




「ふぇ?」





「何を悩んでいるかは知らぬが、あの童を助けたいのじゃろ?伸るか反るか、契約するか否か。さぁ、選ぶのじゃ!」



俺は(僕は)僕は(俺は)ーー!

「助けたい!」











例え我が身を捧げようとも!











契約(コントラクト)ー狐さん!」

_(^^;)ゞいやー難産でした………

(だからといって二ヶ月以上って………ねぇ?(苦笑))


これからもこんな感じに投稿速度が遅い作家ですが宜しくお願いします。

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