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虚ろな忌み子の殺人衝動  作者: 猟犬
第1章 偽りの勇者
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3.美しき姉妹

 部屋は個別で、備え付けのベッドや装飾を見るに中々に上等な部屋のようだ。

 窓から外を見下ろす。

 暗いがそこには、元の世界で言う中世の世界が広がっていた。

 ステータスと唱え、スキルを確認していく。



 ・異空庫

 異空間に一定の大きさの物を保管する事が出来る。


 ・言語翻訳

 全ての言語を自身の知っている言語に変換される。



 『言語翻訳』はともかく『異空庫』は検証が必要か。

 あまり不審な行動は避けたいが、ここは情報が欲しい。禁術についても知りたいが、国王から聞いた女神リオル・イクセも気になる。自分の目的とは明確に敵対はしてないが、邪神を降臨させる際に相手が黙って見ているわけない。やることは決まった。

 部屋を出て、近くに人がいないかを探すと、数人の生徒と話している召使いを見つける。


「すみません。調べたい事があるので書庫がどこかにあるか教えてもらえますか?」

「あ、はい。案内するのでついて来て下さい」


 どうやら話しているのは伊藤 信二(いとう しんじ)のようだ。彼は長身で顔立ちが整っており、持ち前の正義感でよく人助けをしているので、クラスでは人気者だったはずだ。

 いきなりイケメンの勇者に話しかけられた召使いの女性は頬を染めて戸惑っているが、案内するとのことだ。


「俺も便乗してもいいかな?」


 俺は顔に笑顔を貼り付けて問うと信二は


「ああ、玲もかい?もちろん構わないよ。他にもいる事だしね」


 信二の横には2人の人物がいた。


「れいっちも来るのか?私は全然構わないぞ」


 日焼けの肌が目立つ彼女は式織 楓(しきおり かえで)。彼女は陸上部に入っており、その明るい性格からクラスのムードメーカーだ。


「異世界物において情報は重要だからな」


 そう言った眼鏡をかけた彼の名は…か…か……思い出せない。思い出せないにも関わらずこいつは俺の記憶には全く関係無いと断言出来る。単に元から覚えてなかっただけだろう。

 ちなみに教室で異世界に行きたいと言っていた人物でもある。

 召使いの後ろについて行き、俺たち4人は談笑を始める。


「れいっちは何調べるの?」

「俺は自分の能力についてだな。あと女神様のことだな」

「確か玲は、代償のあるスキルだったか。大変そうだな」

「いわゆる外れスキルだな」

「おいおい、そんな言い方はないだろ。お前らは何を調べるんだ?」



 そのまま談笑を続け、他3人の調べたいことをまとめると、

 楓は元の世界のことについて。残した家族の事が心配らしい。

 信二は単純にこの世界を知りたく、みんなの助けになるようにとのことだ。

 談笑の最中に名前の判明した加藤(かとう)は国王の言った冒険者について気になるそうだ。


「お待たせしました。こちらが書庫になります。お戻りの際はまた声をお掛けになって下さい」


 話を切り上げ、お礼を言い、各々の調べたい事を調べ始める。

 玲はスキルと魔法についての本を数冊取り、読んでいく。スキルの本についてはカモフラージュだ。

 分かったことは、禁術は代償を払い、それに見合った効果を得る魔法と言うことだ。

 その代償は自分の肉体、精神、時には周りの人。

 そして対価に払った代償の傷は癒える事は無いらしい。

 プルトリファから貰ったスキルの『反魂の狂乱』の用途が分かった。禁術の代償を偽りの身体に全て押し付ける事が出来るのだ。確かにこれは便利だな。

 次に玲は女神リオル・イクセについての本を読む。



 ────女神リオル・イクセ様とはレオリクトにおいて姉のファル・イクセ様と共に信仰されている方である。


 女神リオル・イクセ様は神の子として、姉のファル・イクセ様と共に地上に生まれました。


 姉妹の彼女らは幼少の頃から、その身の神々しさから多くの信仰を集め、慕われておりました。


 2人は成長し、世界中を旅しながら人の身に余る力を使い、人々を救済していきました。


 しかし、それをよく思わない者がいました。


 邪神プルトリファです。邪神プルトリファとは、混沌と破壊を好み、レオリクトに様々な悪を振りまく悪神です。


 邪神プルトリファは人々を救済する姉妹を嫌い、姉のファル・イクセ様を殺害します。


 それに憤怒したリオル・イクセ様は邪神プルトリファに戦いを挑みます。


 が、邪神プルトリファは強く苦戦します。


 それでも人々と協力し、リオル・イクセ様は相打ちという形で邪神プルトリファを打ち倒します。


 人々はこれまで信仰してきた人物が死んでしまう事に深い悲しみを覚えますが、リオル・イクセ様は死の間際に仰りました。


「我々姉妹は皆様から多くの願いを聞きました。


 その多くの信仰により、女神になるでしょう。


 安心して下さい。


 我々は世界の外から見守っています」


 その言葉を残し、光とともに霧散したリオル・イクセ様を人々はこれまで以上に崇拝しました。


 それからリオル・イクセ様は度々、異界から呼ばれた者に加護を与え、我々を今も救済しています。────



 本には白髪と金髪の美しい姉妹の挿絵で締めくくられていた。

 俺は本を閉じ、心の中で愚痴る。



 女神は2人もいるのかよ……












まだ最初の方なのでちょくちょく手直ししています。

相変わらずの駄作ですが引き続き読んでいただけると幸いです。

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