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魔王少女。  作者: 甘霞
11/13

とりあえずパンツ買って来て。


妹の全裸土下座を思い出しながらニヤニヤしてると、ふと、隣に気配を感じた。


「………あ。」


「あ?」


声の方へ顔だけ振り向くと、そこには妹(魔王)がいた。


片眉を上げて、綺麗な顔を引きつらせながら腕を組み、こちらを覗き込んでいる。


フリーフォール中に器用だな。あと顔近い。


「いやいや、違う!違うんだ!走馬灯とかそういうのでね!?可愛い妹との思い出をね!?」


「ふーん。」


「いや、ほんとすみません!もうしません!絶対しません!多分!」


「いいんだよ?別に。お兄ちゃんが変態さんで、救いようが無い性癖なのは知ってるし。」


「あざます!」


「私が呆れてるのは、さっきの状況で何でニヤニヤ出来るのかって事。お兄ちゃん頭大丈夫?」


「あざます!大丈夫です!多分!」


「色々大丈夫じゃないけど、いいわ。気にしない事にする。」


そう言いながら、妹が右手を伸ばしてきた。寛大な妹に感謝だ。


俺も右手を伸ばして、手を繋………。あ、はい。左手ね。


あ、そんな感じ?異性との手の繋ぎ方って色々あると思うけど、これって恋人つなg……


うぶえぇぇぇぇぇ!


急減速した妹に引っ張られ、内臓が出そうになった。内臓の中身はちょっと出たかも。



………ちょっとね。


「あ、ゴメン。お兄ちゃん人間だったね。次から気をつけるね?」


「おう……。」


下を確認すると、結構まだ距離がある。人がゴミの様だ。


「こっからどうするの?飛ぶの?それとも跳ぶの?」


「うーん、隠蔽系はまだこっちだとまだ不安だから、転移にするよ。」


「はいは………い。」


返事が終わる前に転移され、俺たちは立体駐車場に到着していた。


 

「いやー。すごいなぁ転移。超便利じゃん。間違えて死にそうに…………し、死にそうに…なった………け、けど………。」


今頃全身に恐怖がやってきた様だ。膝が笑うというか、何かパンツ冷たい。


「ダイジョブダーヨ?クルマノジコヨリーハ?タブン?チョット?スクナイト?オモイタイデース!」


なら何故。


「タマターマ、タマターマネ。グーゼン、グーゼンヨ!」


何故片言なんだ、妹よ。あんなに流暢だったじゃないか!


あと、そんな背中叩かないで、妹よ。


残りもでちゃう。


「じゃあお買い物行こっか!お兄ちゃん!えへっ!」


「うっ!」


眩しい。


眩しいぐらい清々しいぶりっ子だな。


妹歴1日だとはとても思えないムーブだ。


全て許してしまいそうになる笑顔も満点だ。


しかし。だがしかし。


兄は妹に試練を与えなくてはいけない。


『初めてのお使い』という名の試練を!




「その前に、とりあえずパンツ買って来て。ズボンも。」




妹は一瞬で悟り、表情を無にして右手で鼻を摘んだ。


ご丁寧に左手はエンガチョだ。どこで仕入れた?


あの可愛かった妹はどこへ。


てかお前のせいなトコあるよね。


………というか100%お前のせいだよね?



まぁこれも可愛い妹がいるから出来るプレイだと思えば。


ちょっと特殊だけど。




入り口に向かった妹は、自動ドアが開いた瞬間にちょっとピクッとした。魔王なのに。


可愛いかったので後でイジってやろう。ふふふ。


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